国際共同セミナー

アジア・太平洋諸国における侵入生物による環境影響とデータベース構築

International Seminar on Biological Invasions: Environmental Impacts and the Development of a Database for the Asian-Pacific Region


開催趣旨:
 世界的な物流や交流の著しい拡大とともに、昆虫を含む動物、植物、微生物などの侵入生物が増加し、これらは農作物に直接被害を与えるだけでなく、固有の生物多様性あるいは生態系に対する深刻な撹乱要因になっている。そのため、侵入生物の防除は世界的な緊急課題であるが、防除に伴う経済的コストや環境負荷の増大等が懸念されている。
 アジア・太平洋諸国においても、侵入生物がもたらすリスクは同様であり、侵入生物の動態を把握してその変動を予測し、蔓延防止策および経済被害軽減策の確立を図る必要がある。そのためには、侵入生物に関わる現状や環境影響評価について論議を深めるとともに、それら最新情報をデータベース化し、インターネットによる情報の共有化を推進することが重要である。
 農業環境技術研究所とアジア・太平洋食糧肥料技術センター(FFTC)が共催する本国際共同セミナーでは、アジア・太平洋諸国における侵入生物の現状と環境影響に関して、次の4つの視点から広範な研究成果の発表と論議を行う。
1.各国における侵入生物の現状と課題、とくに各国における侵入種リストの紹介
2.侵入生物による環境影響や経済的被害の予測・評価
3.侵入・分布拡大過程の分子生物学および生態学的解析
4.植物検疫等の侵入防止と対策
 さらに、本セミナーでは、「侵入生物情報データベース」のフレームを紹介して、参加各国におけるデータベース構築とその共有化に向けた今後の連携・協力について協議する。

開催日時:平成15年11月13日〜15日

開催場所:ホテルグランド東雲
主催機関:
独立行政法人農業環境技術研究所
アジア・太平洋食糧肥料技術センター(Food and Fertilizer Technology Center, FFTC)
セミナーの日程概要:
11月13日、14日:
 開会式、特別講演、一般講演、総合討論、データベース展示、レセプション
11月15日:
 エクスカーション(茨城県内)
参加国(予定):アジア・太平洋諸国11カ国(国内130名、国外20名)

問い合わせ先:
〒305-8604 茨城県つくば市観音台3-1-3
独立行政法人 農業環境技術研究所
生物環境安全部植生研究グループ 小川恭男(事務局)
TEL & FAX: 0298-38-8243
E-mail: ogaway@niaes.affrc.go.jp www@niaes.affrc.go.jp


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