国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構生物系特定産業技術研究支援センター(以下「生研センター」という。)は、農林水産省が定める「農林水産研究基本計画」に則しつつ、民間企業、大学、国立研究開発法人、都道府県の試験場、地方独立行政法人等による生物系特定産業技術に関する研究開発を支援しています。
今般、生研センターでは平成27年度補正予算で措置された「革新的技術開発・緊急展開事業(うち先導プロジェクト)」を国から交付された運営費交付金により実施することを予定しており、本事業で実証研究等の実施を希望する研究機関等を一般に広く募ることにいたしました。
本事業への応募を希望される方は、以下に掲載している「革新的技術開発・緊急展開事業(うち先導プロジェクト)」公募要領に従って応募を行って下さい。
1. 事業の趣旨
平成27年10月にTPP交渉が大筋合意したことに伴い、新たな国際環境の下で、我が国農林水産業・食品産業が持続的に維持・発展するためには、外国産との差別化や現場の更なる生産性の向上を可能にする技術を生み出し、生産者や産地が将来に夢や展望を持てるようにすることが重要です。
このため、将来に向けて競争力の飛躍的な向上を図るため、全く新たな生産・流通のあり方に挑戦し、新たな競争力の源泉を生み出す先導的な研究開発について、公募を通じて委託します。
2. 公募期間
平成28年2月12日(金曜日) 14時00分~28年3月7日(月曜日) 12時00分
3. 公募する研究開発課題及び公募類型
(1)公募する研究開発課題
畜産・酪農、園芸、水田作、畑作、水産及び林野の各分野について、公募を行う単位となる研究開発課題を以下のように設定します。
分野 | 公募研究開発課題 | |
---|---|---|
畜産・酪農 | 課題1 | 国産和牛肉の新たな差別化のための評価指標及び育種手法の開発 |
課題2 | 和牛肥育期間の大幅な短縮技術の開発 | |
課題3 | ICTを活用した周年親子放牧による肉用子牛生産の省力化・低コスト化技術の開発 | |
課題4 | 乳用牛の健全性向上のための泌乳平準化技術の開発 | |
課題5 | 搾乳ロボット及びセンシング技術の活用による個体情報高度活用システムの開発 | |
課題6 | ICT、ロボット技術等を活用した牧草生産の省力的技術体系の確立 | |
課題7 | 輸入豚肉と明確な差別化が可能な国産豚系統の開発 | |
園芸 | 課題1 | 果実生産の大幅な省力化に向けた作業用ロボット及び新樹形の開発 |
課題2 | 野菜生産の労働ピーク軽減化技術の開発 | |
課題3 | 国産果実の需要拡大に向けた新形質果実の開発 | |
課題4 | 輸出の大幅な低コスト化に向けた鮮度保持技術等の開発 | |
課題5 | 諸外国の輸入規制に対応した防除技術及び収穫後処理技術の開発 | |
課題6 | 海外市場の飛躍的拡大を目指す茶製品の生産技術の開発 | |
水田作 | 課題1 | 米の市場開拓に向けた新形質系統・革新的加工技術の開発 |
課題2 | 業務用米等の生産コスト低減に向けた超多収系統の開発 | |
課題3 | 水田管理の軽労・省力化を実現する畦畔除草ロボット開発の加速化 | |
畑作 | 課題1 | ジャガイモシロシストセンチュウ等難防除病害虫の根絶に向けた研究開発 |
課題2 | かんしょ直播栽培の慣行農法化に向けた研究開発 | |
課題3 | さとうきび運搬用ロボットの開発 | |
課題4 | 気象災害に対応するさとうきび複合耐性系統の開発 | |
水産 | 課題1 | 魚介類の成長等に係る横断的な育種体系の確立及び潤沢に調達できる新たな飼料原料の開拓 |
林野 | 課題1 | 大径材丸太の木材性質から建築部材の強度を予測する技術の開発 |
課題2 | ICT技術やロボット技術を活用した高度木材生産機械の開発 | |
課題3 | 造林作業の省力化技術の開発 |
(2)公募の類型
a) 包括提案型
応募しようとする公募研究開発課題で掲げられている達成成果目標を達成するために必要な技術的課題全般を包括した研究開発計画の提案を行うものです。
b) 個別提案型
応募しようとする公募研究開発課題で掲げられている達成成果目標を達成するために必要な技術的課題のうち、一部の技術的課題に特化した研究開発計画の提案を行うものです。
4. 公募要領、提案書様式等
(1)公募要領
一部修正のため、2月17日に更新しました。
(2)提案書様式
一部修正のため、2月19日に更新しました。
(3)関係する通知、指針及び規程
●大学等における政府資金を原資とする研究開発から生じた知的財産権についての研究ライセンスに関する指針(PDF:27.1KB)
●ライフサイエンス分野におけるリサーチツール特許の使用の円滑化に関する指針(PDF:25.8KB)
●農林水産省が配分する研究資金を活用した研究活動における特定不正行為への対応に関する規程(PDF:135KB)
●農林水産省所管の研究資金に係る研究活動の不正行為への対応ガイドライン(PDF:264KB)
●研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドライン(実施基準)(PDF:409KB)
●研究機関において公的研究費の不正使用等があった場合の研究事業への参加対応について(PDF:56.3KB)
【参考】事業の概要(概算決定PR版)
●「革新的技術開発・緊急展開事業」(PDF:498KB)
革新的技術開発・緊急展開事業について(農林水産技術会議)
http://www.s.affrc.go.jp/docs/kk27/(現在リンク切れ)
(4)契約方法
本事業の契約については、研究代表機関と委託契約を締結しますが、複数機関等で構成する研究グループの場合、この研究グループによって共同で設立したコンソーシアムの研究代表機関を委託先として、委託契約を締結します。
詳細については、公募要領の別紙9「革新的技術開発・緊急展開事業(うち先導プロジェクト)に係る契約等の手続きについて」を参照して下さい。
5. 応募方法
応募に当たっては、府省共通研究開発管理システム(以下「e-Rad」という。)を使用することになっていますので、公募要領の別紙7を参考に電子申請を行ってください(郵送、持参、Fax及び電子メールによる提出は受け付けることができませんので、ご注意ください)。
研究グループの場合は、研究代表者が研究グループの研究内容をとりまとめ、応募してください。
e-Radを利用するためには、研究機関及び研究者情報の登録が必要となります。登録手続には日数を要する場合がありますので、2週間以上の余裕を持って登録手続をしてください。なお、他省庁等が所管する制度・事業で登録済の場合は再度登録する必要はありません。その他e-Radを使用するに当たり必要な手続については、e-Radのポータルサイトを参照してください。
http://www.e-rad.go.jp
6. 今後のスケジュール(予定)
平成28年 | 2月12日(金曜日) | 公募要領の公表 |
2月16日(火曜日) ~ 2月19日(金曜日) | 公募説明会(全国4会場) | |
3月7日(月曜日) | 12時公募受付締切 | |
3月10日(木曜日) ~ | 書類審査 | |
3月22日(火曜日) ~ | 面接審査 | |
3月末日 | 委託予定先の決定 | |
4月上旬 | 委託試験研究計画書及びコンソーシアム設立規約の提出、契約締結の可否の審査 | |
4月中旬 | 委託契約の締結 |
(注) スケジュールは、審査状況等により変更することがあります。生研センターのウェブサイト(http://www.naro.affrc.go.jp/brain/h27kakushin/index.html)で随時お知らせいたします。
6. 公募説明会
公募説明会の開催場所・申込みについては、公募要領6の「説明会の開催」及び以下のウェブサイトをご確認下さい。
「公募説明会の開催について」
http://www.naro.affrc.go.jp/brain/h27kakushin/news/2015/061502.html
7. Q&A
●「革新的技術開発・緊急展開事業」(うち地域戦略プロジェクト)に関するQ&Aをご参照下さい。
8. その他
ご不明な点につきましては、下記担当者まで直接お問い合わせください。
【公募全般に関する問い合わせ】
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 生物系特定産業技術研究支援センター(生研センター)
企画第1課
担当者:牧野、星野
住 所:〒331-8537 埼玉県さいたま市北区日進町1丁目40番地2
(http://www.naro.affrc.go.jp/brain/shien/index.html)
Tel:048-669-9170
Fax:048-666-9266
E-mail sendo-web@ml.affrc.go.jp
受付時間:10時00分~12時00分、13時00分~17時00分(土曜日、日曜日、祝日を除く。)
【公募する研究開発課題及び公募類型】
(1) 農林水産省農林水産技術会議事務局研究統括官(生産技術)室
畜産・酪農 | 担当者:松本、阿部 |
園芸 | 担当者:谷口 |
水田作 | 担当者:中野 |
畑作 | 担当者:小松 |
ロボット関係(分野共通) | 担当者:飯嶋 |
Tel:03-3502-2549
Fax:03-3502-4028
E-mail :27kakushin_sendo@maff.go.jp
(2) 農林水産省農林水産技術会議事務局研究開発官(基礎・基盤、環境)室
水産 | 担当者:齊藤(肇)、齋藤(広) |
林野 | 担当者:柴田(銃)、牧野 |
Tel:03-6744-2216
Fax:03-3502-4028
E-mail :27kakushin_sendo@maff.go.jp
【契約事務について】
生研センター新技術開発部基礎的研究課
担当者:山崎、西村
Tel:048-669-9190
Fax:048-666-9267
【e-Radについて】
e-Radヘルプデスク
Tel:0570-066-877
03-6631-0622(直通)
「府省共通研究開発管理システム(e-Rad)」ポータルサイトの「ヘルプデスクへお問い合わせ」も御確認ください。
URL:https://www.e-rad.go.jp/contact.html#helpdesk