品種詳細

セトデュール

「セトデュール」は日本で初めてのデュラム小麦品種で種子が硬くセモリナ粉(粗挽き粉)が多く取れ、パスタ加工適性に優れる。赤かび病に弱く、成熟期がやや遅く、穂発芽し易いため栽培適地は瀬戸内地域である。

主要特性

  • 瀬戸内地域で栽培可能なデュラム小麦を目標として、米国のデュラム小麦品種「Produra」を母に、イタリアのデュラム小麦品種「Latino」を父として交配から育成された品種である。
  • 播性の程度はIで、「農林61号」に比べて出穂期は4~5日程度遅く、成熟期は1~3日程度遅い中生である。
  • 稈長は短く、耐倒伏性は強い。穂数は少なく穂長は短い、芒は長く、ふ色は黄褐である。
  • 穂発芽耐性が弱く、赤かび病には極めて弱い。赤さび病やうどんこ病には強い。
  • 千粒重と容積重は大きく、収量は同程度である。粒の色は黄の白粒で、原麦粒の見かけの品質は同程度である。
  • 製粉歩留は同程度であるが、セモリナ生成率は高い。60%粉の明度は低いが、赤み(くすみ)が低く、黄色みが高く、黄色色素が多い。
  • スパゲッティの色調や官能評価は輸入のCWAD(カナダ産ウエスタンアンバーデュラム)より劣るが、「農林61号」や「ミナミノカオリ」よりは黄色みが強く、官能評価に優れる。

栽培適地

瀬戸内地域の平坦地

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
30631
(2015年11月29日)
2016年2月26日 27073
(2018年10月26日)
25年
(満了日:2043年10月26日)
交配組み合わせ 旧系統名
Produra/Latino 中国D166号