特許詳細

塊根小切片による甘しょ育苗法

目的

蔓苗の調製及び採取にかかる時間及び労力を軽減し、甘しょイモの収量及び品質を向上させ、また、移植の機械化が可能となる甘しょ苗を低コストで生産することのできる甘しょの育苗方法を提供する。

構成

以下の工程:(a)甘しょイモを丸イモのまま、甘しょの生育に適した温度の水に浸漬する工程、(b)甘しょイモを皮付き切片に分割する工程、(c)切片を、工程(b)の直後に水洗する工程、(d)切片をキュアリング処理する工程、(e)切片を、培地上に配置して、切片を乾燥させない条件下、28°C~32°Cで培養し、これにより不定芽を形成させる工程及び(f)工程(e)により不定芽を形成した切片を、培地を充填した容器中において、切片を乾燥させない条件下、甘しょの生育に適した温度で培養し、これにより甘しょの苗を生育させる工程を含む、甘しょの苗を生産する方法とする。これにより、効率的な増殖が可能であり、良好に生育し、収穫されるイモの収量及び品質が向上する甘しょ苗が提供される。苗は、機械を用いた移植にも適用可能である。

出願日 出願番号 公開日 公開番号 登録日 登録番号
2001年2月 5日 2001-028621 2002年8月20日 2002-233236 2004年5月21日 3554817
出願人
機構内発明者
山下 正隆、山川 理