1.生 物系特定産業技術研究推進機構(理事長 堤 英隆)では、農林水産物の高付加価値化や新需要の開拓、農林水産業・食品産業等の生産性の飛躍的向上、地球規模での食料・環境問題の解決等に資することを目的として、生物の持つ多様な機能の高度利用を促進する基礎研究を推進する「新技術・新分野創出のための基礎研究推進事業」を平成8年度から実施しております。
2.本事業は、上記の基礎研究を大学、独立行政法人、国立試験研究機関等との委託研究又は共同研究により実施するものですが、いわゆる公募型の研究制度として、広く研究者の方々から研究課題の提案を募り、審査によって実施研究課題を決定するものです。
本年度は、4月1日~4月30日の間を募集期間として、これら研究機関の研究者に対する募集を行ったところ、研究者の対象年齢を制限しない「一般型」については166課題、39歳以下の若手研究者を対象にした「若手研究者支援型」については140課題、計306課題(前年度249課題)の応募が寄せられました。これらの提案課題について、当機構に設置した選考・評価委員会(委員長 鬼頭 誠 京都大学名誉教授)において厳正な審査を行い、今般、新規採択課題として下記の13課題(一般型8課題、若手研究者支援型5課題)を決定しました。
3.採択を決定した13課題の研究代表者の所属機関の内訳は、独立行政法人3、大学10です。また、研究機関の延べ数は20機関となっており、その内訳は、独立行政法人6、大学13、その他1です。
提案状況
(単位:件)
提案機関の種類 |
一般型 | 若手研究者支援型 | 合計 |
国研 | 1 (0.6%) |
3 (2.1%) |
4 (1.3%) |
独法 | 28 (16.9%) |
23 (16.4%) |
51 (16.7%) |
大学 | 127 (76.5%) |
102 (72.9%) |
229 (74.8%) |
公設試 | 3 (1.8%) |
3 (2.1%) |
6 (2.0%) |
民間 | 5 (3.0%) |
1 (0.7%) |
6 (2.0%) |
その他 | 2 (1.2%) |
8 (5.7%) |
10 (3.2%) |
合計 | 166 (100.0%) |
140 (100.0%) |
191 (100.0%) |
平成14年度選考・評価委員
委員長 | 鬼頭 誠 | 京都大学名誉教授 |
副委員長 | 原田 宏 | 筑波大学名誉教授 山形県農業研究研修センター総長 |
石川 統 | 東京大学名誉教授 放送大学教授 |
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岩渕 雅樹 | 京都大学名誉教授 岡山県生物科学総合研究所所長 |
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魚住 武司 | 東京大学名誉教授 明治大学農学部教授 |
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小川 眞 | 関西電力株式会社顧問 生物環境研究所所長 |
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唐木 英明 | 東京大学農学部教授 | |
小林 猛 | 名古屋大学工学部教授 | |
小宮山 宏 | 東京大学大学院工学系研究科教授 | |
山内 一也 | 東京大学名誉教授 日本生物科学研究所理事・主任研究員 |
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専門委員 | 品川 森一 | 帯広畜産大学畜産学部教授 |