1.独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構では、農林水産物の高付加価値化や新需要の開拓、農林水産業・食品産業等の生産性の飛躍的向上、地球規模での食料・環境問題の解決等に資することを目的として、生物の持つ多様な機能の高度利用を促進する基礎研究を推進する「新技術・新分野創出のための基礎研究推進事業」を実施しております。
2.本事業は、上記の基礎研究を大学、独立行政法人、民間研究機関等との委託研究により実施するものですが、いわゆる公募型の研究制度として、広く研究者の方々から研究課題の提案を募り、審査によって実施研究課題を決定するものです。
本年度は、3月15日～4月14日の間を募集期間として、これら研究機関の研究者に対する募集を行ったところ、研究者の対象年齢を制限しない「一般型」については161課題、39歳以下の若手研究者を対象にした「若手研究者支援型」については69課題、計230課題(前年度274課題)の応募が寄せられました。これらの提案課題について、当機構に設置した選考・評価委員会(委員長 磯貝 彰 奈良先端科学技術大学院大学教授)において厳正な審査を行い、今般、新規採択課題として下記の16課題(一般型11課題、若手研究者支援型5課題)を決定しました。
3.採択を決定した16課題の研究代表者の所属機関の内訳は、独立行政法人4、大学10その他2です。また、研究機関の延べ数は24機関となっており、その内訳は、独立行政法人8、大学14、その他2です。
提案状況
(単位:件)
| 提案機関の種類 |
一般型 | 若手研究者支援型 | 合計 |
| 国立試験研究機関 | - - |
2 (2.9%) |
2 (0.9%) |
| 独立行政法人 | 23 (14.3%) |
14 (20.3%) |
37 16.1% |
| 国公私立大学 | 129 (80.1%) |
51 (73.9%) |
180 78.3% |
| 公設試験場 | 1 (0.6%) |
1 (1.4%) |
1 0.4% |
| 民間研究機関 | 6 (3.7%) |
1 (1.4%) |
7 3.0% |
| 公益法人等 | 2 (1.2%) |
- - |
2 0.9% |
| 合計 | 161 (100.0%) |
69 (100.0%) |
230 100.0% |
平成16年度選考・評価委員
| 委員長 | 磯貝 彰 | 国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科教授 |
| 副委員長 | 原田 宏 | 山形県農業研究研修センター総長 |
| 1 | 石川 統 | 放送大学教授 |
| 1 | 魚住 武司 | 明治大学農学部教授 |
| 1 | 小川 眞 | 関西電力株式会社顧問 (株)関西総合環境センター生物環境研究所所長 |
| 1 | 小林 猛 | 中部大学応用生物学部教授 |
| 1 | 山内 一也 | (財)日本生物科学研究所主任研究員 |
| 1 | 上野川 修一 | 日本大学生物資源学部教授 |
| 1 | 高橋 迪雄 | 味の素株式会社健康基盤研究所所長 |
| 専門委員 | 松里 寿彦 | (独)水産総合研究センター理事 |