1. 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構では、農林水産物の高付加価値化や新需要の開拓、農林水産業・飲食料品産業等の生産性の飛躍的向上、地球規模での食料・環境問題の解決等に資することを目的として、生物の持つ多様な機能の高度利用を促進する基礎研究を推進する「新技術・新分野創出のための基礎研究推進事業」を実施しております。
2. 本事業は、上記の基礎研究を大学、独立行政法人、民間研究機関等との委託研究により実施するものですが、いわゆる公募型の研究制度として、広く研究者の方々から研究課題の提案を募り、審査によって実施研究課題を決定するものです。
本年度は、3月1日～3月15日の間を募集期間として、これら研究機関の研究者に対する募集を行ったところ、研究者の対象年齢を制限しない「一般型」については172課題、39歳以下の若手研究者を対象にした「若手研究者支援型」については60課題、計232課題(前年度191課題)の応募が寄せられました。これらの提案課題について、当機構に設置した選考・評価委員会(委員長 磯貝 彰 奈良先端科学技術大学院大学特任教授)において厳正な審査を行い、今般、新規採択課題として下記の20課題(一般型14課題、若手研究者支援型6課題)を決定しました。
3. 採択を決定した20課題の研究代表者の所属機関の内訳は、独立行政法人6、大学12、その他2です。また、研究機関の延べ数は42機関となっており、その内訳は、独立行政法人21、大学18、民間1、その他2です。
提案状況
(単位:件)
提案機関の種類 |
一般型 | 若手研究者支援型 | 合計 |
| 国立試験研究機関 | - - |
1 (1.7%) |
1 (0.4%) |
| 独立行政法人 | 39 (22.7%) |
12 (20.0%) |
51 (22.0%) |
| 国公私立大学 | 115 (66.9%) |
40 (66.7%) |
155 (66.8%) |
| 公設試験場 | 2 (1.2%) |
3 (5.0%) |
5 (2.2%) |
| 民間研究機関 | 14 (8.1%) |
2 (3.3%) |
16 (6.9%) |
| 公益法人等 | 2 (1.2%) |
2 (3.3%) |
4 (1.7%) |
| 合計 | 172 (100.0%) |
60 (100.0%) |
232 (100.0%) |
平成19年度選考・評価委員
| 委員長 | 磯貝 彰 | 奈良先端科学技術大学院大学特任教授 |
| 副委員長 | 原田 宏 | 山形県研究開発アドバイザー |
| . | 秋田 重誠 | 滋賀県立大学環境科学部教授 |
| . | 今中 忠行 | 京都大学大学院工学研究科教授 |
| . | 小沼 操 | 元北海道大学大学院獣医学研究科教授 |
| . | 上野川 修一 | 日本大学生物資源学部教授 |
| . | 高橋 迪雄 | 味の素株式会社健康基盤研究所長 |
| . | 武田 和義 | 岡山大学資源生物科学研究所長 |
| . | 鎮西 康雄 | 鈴鹿医療科学大学医用工学部教授 |
| . | 塚越 規弘 | 放送大学愛知学習センター所長 |
| 専門委員 | 松山 倫也 | 九州大学大学院農学研究院教授 |