プレスリリース
(お知らせ)地域経済を活性化する国産デュラム小麦「セトデュール」

情報公開日:2022年3月30日 (水曜日)

ポイント

  • 日本初のデュラム小麦品種「セトデュール」を使ったパスタ製品が次々に誕生しています。
  • パスタ向けのデュラム小麦は、ほぼ全量を輸入に頼ってきましたが、「セトデュール」の誕生により瀬戸内地域で栽培できるようになり、原料小麦の産地名を冠したご当地パスタ「加古川パスタ」が販売されるなど、地域経済の活性化に貢献しています。

概要

生研支援センターでは、農林水産業や食品産業の分野で新産業の創出や技術革新を目指す研究に資金を提供しており、得られた研究成果を広く知っていただくため、研究成果を分かりやすく紹介する取組を実施しています。

今回、紹介するのは、日本初のデュラム小麦品種「セトデュール」を使った純国産のパスタ製品です。

「セトデュール」は農研機構西日本農業研究センターと株式会社ニップンの共同研究で生まれた我が国初のデュラム小麦品種です。栽培適地である瀬戸内地域の「セト」、ラテン語で「硬い」を意味する「デュール」から命名されました。

「セトデュール」が瀬戸内地域で栽培されるようになったことから、兵庫県加古川市ではご当地パスタ「加古川パスタ」が誕生し、JAの直売所や地元デパートで販売されるだけでなく、学校給食でも提供され、食育の観点から注目を集めています。また、大手食品企業が製造するパスタ「瀬戸内生まれのスパッゲッティ」が関西のスーパーで販売されています。

最近では東京のレストランが「加古川パスタ」を使った料理を提供したり、千葉県の食品企業が「セトデュール」を使ったリングイネ(スパゲッティを押しつぶしたような断面が楕円形のロングパスタ)を販売するなど、人気が広がっています。

詳しい内容は以下のURL又は別紙をご覧ください。
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/contents/fukyu/episode/episode_list/151628.html

これまでに紹介した研究成果は以下のURLをご覧ください(全34話掲載)。
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/contents/fukyu/episode/index.html