果樹茶業研究部門

ブドウ・カキ育種ユニット

完全甘ガキ新品種「麗玉(れいぎょく)」

当ユニットでは、ブドウおよびカキの新品種の開発を行っています。また、新品種の開発を効率よく進めるための研究、ブドウおよびカキの遺伝資源の保存・特性調査も行っています。
ブドウの品種育成については、降雨が多い我が国の気候に適した、高品質なブドウ品種の育成を目指しています。現在は大粒、種なし栽培可能、かみ切りやすくて硬い食感をもち、裂果性がなく病気に強い品種、さらには地球温暖化の進行に対応して高温条件下でも安定した果皮色を示す品種の育成を目標にしています。また、そのような品種の育成を効率よく進めるために、べと病といった病害に対する耐病性の検定方法や選抜手法の開発、病害や品質に関するDNAマーカーの開発を進めています。着色性に関しても、DNAマーカーを開発して実際の育種に役立てています。
カキの品種育成に関しては、優良な甘ガキの育成を目指しています。甘ガキには、種子の有無にかかわらず樹上で渋が抜ける完全甘ガキと、種子数によって甘渋が変動する不完全甘ガキがあります。ブドウ・カキ育種ユニットでは、結実性がよく、裂果性がなく、大果で柔軟多汁な良食味の完全甘ガキの育成に力を注いでいます。完全甘ガキ品種の育成を効率よく進めるために、果実がなる前の苗段階の葉を用いて甘渋を識別するDNAマーカーを京都大学、近畿大学と共同で開発して、実際の育種に応用しています。
遺伝資源の収集・保存も当ユニットの重要な仕事の一つです。これまで多くのブドウおよびカキ品種を世界から収集・保存し特性調査を行ってきました。これらの遺伝資源は現在の育種に直接役立つものは多くはありませんが、新たな病害抵抗性遺伝子やこれまでの品種にない特性を示す可能性を秘めた、貴重な遺伝子資源になる可能性を持っています。


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