【概要・特徴】 | ||||
トマト、キャベツ等の苗の品質を良好に保ったまま、長期間貯蔵できる苗貯蔵システムを開発(図1)した。本システムは、従来の低温貯蔵に加え、苗の呼吸による損失を補う新開発の半導体光源(赤色半導体レーザー光)を用い、苗に微弱光を照射する技術を組み合わせることにより長期間の高品質貯蔵を実現した。これにより、苗の利用時期調節のために苗の生長を一時的に停止させて、出荷あるいは定植の準備が整うまで貯蔵できる。 近年、育苗が分業化され、育苗センターなど大規模施設での専業的な苗生産が多くなってきている。良好な栽培をおこなうためには、良い苗の利用が重要である。苗生産者は、期日通りに定植適期苗を供給し、購入者は苗質が良いうちに定植することが必要である。しかし、天候や準備、労働力不足などのため、供給・定植が必ずしも予定通りにならない場合があり、苗の取り扱いは、時間的な余裕が少ないのが現状である。本システムを活用することにより、苗育苗・定植に伴う多くの問題点を解決できる。 実証試験では、暗黒下で3週間の貯蔵が限界であったトマト苗を約2ヶ月間貯蔵し、貯蔵後の生育も良好なことを確認している(図2)。 |
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【導入効果】 | ||||
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【導入上の留意点】 | ||||
苗の種類などによって貯蔵条件が変わるため、導入段階において適正な温度、光強度の設定が必要である。 | ||||
【開発企業・問い合わせ先】 | ||||
浜松ホトニクス株式会社 中央研究所 取締役主幹 菅
博文 〒434-8601 静岡県浜北市平口5000 TEL:053-586-7111(代表) FAX:053-585-0673 静岡製機株式会社 技術部 技術管理課長 小川 康男 〒437-1121 静岡県磐田郡浅羽町諸井1300 TEL:0538-23-0200 FAX:0538-30-0135 E-mail:y.ogawa@shizuokaseiki.com |
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