【概要・特徴】
 各種作物の難防除土壌害虫であるコガネムシ類幼虫に特異的な病原性を示す細菌(BTブイブイ、写真1)の大量培養法と製剤法を確立し、天敵細菌農薬(名称:ブイハンターフロアブル、農薬登録番号:第20837号)による生物的防除技術を開発した。これにより、化学農薬の使用量を減らし、環境にやさしい持続型農業の発展に寄与できる。
 サツマイモ栽培においては、植付前に25倍希釈液を10a 当たり100作条処理し、速やかに土壌混和することでコガネムシ類幼虫を防除できる(写真2、写真3)。
 
【導入効果】
既存化学農薬と同等以上の防除効果を示す(図1)。
使用方法は既存化学農薬と同じで、天敵農薬特有の特別な配慮はいらない。また、土壌消毒剤として使用される殺線虫剤等と混用も可能であり、誰にでも扱える薬剤となっている。
土壌や水質を汚染する恐れがない。
標的以外の生物に安全であり、生態系撹乱を引き起こさない。
人畜に対して安全で、悪臭も少ないことから作業者に対する負担を軽減できる。
有機農法で使用可能。
 
【導入上の留意点】

コガネムシ類幼虫を選択的に殺虫するため、他の害虫には効果がない。

本剤は紫外線に弱いので、散布後すぐにロータリーなどで土壌混和をすること。
 
【ブイハンター使用事例】
 平成9年度より日本植物防疫協会を通じて公的機関による薬効・薬害試験を実施している。
 サツマイモ圃場での防除効果試験結果、既存化学農薬と比較して同等以上の防除効果を示している(表1(H11まではブイハンター粒剤、H12以降はブイハンターフロアブル)及び図1)。
 
 
【開発企業・問い合わせ先】
開発企業:住友化学工業株式会社 (株式会社クボタから権利譲渡)
問い合わせ先:住友化学工業株式会社 開発普及部 〒104-8260 東京都中央区新川2-27-1 
お客様相談室:TEL:0120-677-088 FAX:03-5543-5682

 

 
 

 

 

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