生育改善方法

追肥重点施肥の概要

従来のコムギの施肥体系は、基肥や分げつ肥で穂数を確保するという考えが一般的でしたが、追肥重点施肥ではより効果的に穂数を増加させる茎立ち期追肥(穂肥)を重視して施肥します。

山口県のパン用品種「せときらら」における適応例

  • 窒素は、基肥や分げつ肥では減らし、茎立ち期以降に増やします。
  • リンやカリなどは慣行施肥と同様に施用します。

追肥重点型施肥がパン用小麦の収量と子実タンパク含有率に及ぼす影響

  • 追肥重点型施肥により穂数、千粒重が増え、収量も増加します。
  • このとき、子実タンパクは低下しません。

排水対策を実施しても、まだ排水性が十分でなかったり、収量が改善してこない場合は、穂肥施用前の生育診断に基づいて追肥量を増やすことで、収量性の改善が期待できます。

【注意点】

  • 追肥重点施肥法は各地で検証が行われています。麦種、品種、地域により最適な施肥配分が異なるので、詳しくは各県の普及センターや試験場にお問い合わせ下さい。
  • ビール麦や硝子粒が問題となっている場合など高タンパクが望ましくないときは推奨されません。
  • 成熟期がやや遅くなることがあります。