鶏用サルモネラワクチンのウズラへの応用


[要約]

ウズラのサルモネラ症予防のため、鶏用サルモネラワクチンを異なる4部位に接種したところ、臨床的な接種反応は軽微であったが、産卵初期に影響が見られた。4部位接種とも凝集抗体は1~2週後、エライサ抗体は2~4週後に検出された。

[キーワード] ウズラ、サルモネラ症、ワクチン
[担当] 愛知農総試・養鶏研究所・衛生環境研究室
[連絡先] 0561-62-0085
[区分] 関東東海北陸農業・畜産草地
[分類] 技術・参考

[背景・ねらい]

養鶏の生産現場ではサルモネラワクチンが普及していることから、ウズラのサルモネラ症予防のため、ウズラの異なる4部位(頚部皮下、肩部皮下、胸部筋肉及び脚部筋肉)にワクチンを接種し効果を検討した。

[成果の内容・特徴]

  1. ウズラ150羽を用い、5区に分け44週齢まで調査した(表1)。
  2. ワクチン接種後の臨床症状では4区とも6時間後まで沈鬱が一部に見られ、へたりが脚部筋肉内接種区で18時間後まで見られたが、それ以降回復した(表2)。
  3. 4区とも試験終了時点(44週齢)まで接種部位にオイルシストの残留が見られた。
  4. ヘンデイの産卵率の推移では、ワクチン接種区は対照区に比べ12週齢まではやや低い成績であったが、それ以降ほぼ同様な値を示した(表3)。 
  5. サルモネラワクチン抗体価は、4区とも凝集抗体は接種後1~2週、エライサ抗体は2~4週で確認された(表4)。

 以上のことから、ウズラにサルモネラワクチンを接種した場合、部位により臨床的な接種反応に若干差が見られるが、4部位接種ともワクチン抗体は確認された。

[成果の活用面・留意点]

  1. 今後、ウズラのサルモネラ感染試験を行い、ワクチン抗体と感染防御の関係を検討する必要がある。

[具体的デ-タ]

[その他]

研究課題名 :ウズラの疾病防除と環境衛生
予算区分 :県単
研究期間 :1999~2000年度
研究担当者 :伊藤裕和、中谷 洋、林 和陽
発表論文等 :伊藤裕和ら(2000)愛知農総試研報,32:247-250

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