果樹開花期予測情報のインターネットによる提供


[要約]

気象情報にもとづくナシ「幸水」とブドウ「巨峰」の県内産地4か所における開花予測情報を、インターネットからリアルタイムで入手でき、開花期前後のより適切な管理作業が可能となる。

[キーワード] ナシ「幸水」、ブドウ「巨峰」、開花予測情報、インターネット
[担当] 農業総合研究所・企画情報部・研究情報室、園芸研究センター・栽培施設科
[連絡先] 0258-35-0047
[区分] 関東東海北陸農業・農業情報研究
[分類] 行政・普及

[背景・ねらい]

平成9年度成果で、果樹の発育速度モデルを用いたナシとブドウの開花期予測方法を公表した。しかし実用場面では、気象データ収集や予測計算がやや面倒なこと、産地への予測結果伝達にやや時間がかかるなどの問題を抱えている。そこで、これらの問題を解決するために、パソコンとインターネットを利用して果樹の開花期予測情報をすばやく作成して伝達するシステムを確立し、情報に基づいた適期管理作業による高品質果実生産をめざす。

[成果の内容・特徴]

  1. 日本ナシ「幸水」とブドウ「巨峰」の開花期予測情報が新潟県農業総合研究所Webサイト(http://www.ari.pref.niigata.jp/)から見ることができ、開花期前後の計画的作業に役立つ(図1図2)。
  2. 予測情報は、県内4地点の毎時気温データをもとに当面農業総合研究所研究情報室で作成し、ナシ及びブドウの県内主要産地それぞれ4か所の推定開花日が示される(表1)。
  3. 情報提供は、ナシは3月中下旬から、ブドウは5月上中旬から開始し、それぞれ実際の開花期まで4~5日間隔で予測情報が更新される。
  4. 最新の気象データを取り込んで予測結果を修正しながら情報が更新されるので、予測精度は実際の開花期が近づくにつれて向上する(図3)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 予測対象産地以外では、生育調査データ等をもとに、予測対象産地との開花期の違いを日数で把握することにより、自産地の開花予測情報として応用する。
  2. 予測方法は、平成9年度参考に供する技術で公表した「日本なし「幸水」の開花期予測法」「ぶどう「巨峰」の開花期予測法」に準じて行う。
  3. 実際の予測計算と予測結果作成は、データベースソフト「MicrosoftAccess97」を用いて構築したアプリケーション「予測システム.mdb」内で自動的に実行される。

[具体的データ]

図1 ナシの開花予測情報画面
(図中のアドレスは開発中のもの)

図2 ブドウの開花予測情報画面
(図中のアドレスは開発中のもの)

図3 ナシの満開日予測誤差の推移
(予測日以降の気温は平年値を使用)

[その他]

研究課題名

インターネット農業情報データベースの開発

予算区分

県単特別

研究期間

2000~2001年度

研究担当者

本永尚彦、川上修、中野富夫

発表論文等

1) 果樹の開花期予測システムの開発、園芸学会北陸支部研究発表要旨、51p、2000


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