裸麦新奨励品種「イチバンボシ」の栽培法


[要約]

裸麦品種「イチバンボシ」は、播種11月上旬、播種量を5~7kg/10a、施肥量を基肥窒素7kg/10aとすると、安定した栽培が可能である。

[キーワード] 裸麦、イチバンボシ、栽培法、播種期、播種量、施肥量
[担当] 埼玉農総研・主穀作担当
[連絡先] 048-521-9465
[区分] 関東東海北陸農業・関東東海・水田畑作物
[分類] 技術・普及

[背景・ねらい]

本県では早生、多収の精麦用裸麦「イチバンボシ」を奨励品種に採用した。本品種は「関取埼1号」より収量性が優り、精麦加工適性は高いが栽培条件により加工適性が変動する傾向がある。そこで、「イチバンボシ」の高品質安定栽培法を検討する。

[成果の内容・特徴]

  1. 播種期は収量・品質の安定する11月上旬が適する(図1)。
  2. 播種量はドリル播きの場合、目標苗立数を150~200本/平米とし、5~7kg/10aとする。この範囲で500kg/10a以上の収量及び精麦品質の評価60点以上の確保が可能である(図2)。
  3. 施肥は基肥窒素量7kg/10aとする。施肥量が多いと細麦の割合が増加し、硝子率の上昇により品質は低下する傾向がある(図3)。ただし、晩播では収量の低下が著しいので、2月中旬に窒素量で2kg/10aの追肥を行い収量の向上を図る(図1)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 熊谷市の細粒灰色低地土(水稲後)で行った試験であるため、他の地域では、その地域の気象・土壌条件を考慮する。
  2. 10月中の早播は、凍霜害を受ける危険性が高く、赤かび病の発生を助長するおそれがあるので避ける。
  3. 細麦の混入は品質評価の低下を招くので、調整には2.0mm以上の篩目を使用し、粒揃いの向上に努める。

[具体的データ]

[その他]

研究課題名 :麦類有望系統・新品種の栽培法 六条裸麦「イチバンボシ」の栽培法
予算区分 :県単
研究期間 :1998~1999年度
研究担当者 :小指美奈子、井上文惠、上野敏昭
発表論文等 :なし

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