らっかせい「郷の香」の推奨品種採用


[要約]

らっかせい「郷の香」は、早生、多収、良食味で生莢の外観品質に優れるゆで豆用品種である。「ユデマサリ」に替えて推奨品種に採用する。

[キーワード] らっかせい、郷の香、ゆで豆用品種、推奨品種
[担当] 神奈川県農業総合研究所・生物資源部
[連絡先] 0463-58-0333
[区分] 関東東海北陸農業・関東東海・水田畑作物
[分類] 技術・普及

[背景・ねらい]

神奈川県の落花生推奨品種は、煎り豆用品種「改良半立」「ナカテユタカ」、ゆで豆用品種「ユデマサリ」である。ゆで豆用品種は、収穫量が多く単価が高いため、経営上有利な作目である。しかし、「ユデマサリ」は早生で多収だが、甘味が少ないため食味の評価が低下しており、需要量が著しく減少し作付面積も縮小している。そのため、「ユデマサリ」に替わる早生、多収、良質で良食味のゆで豆用品種の選定が、実需者および生産者から強く要求されている。

[成果の内容・特徴]

「郷の香」は1979年、千葉県農業試験場落花生研究室(農林水産省らっかせい育種指定試験地)において「関東42号」(後の「ナカテユタカ 」)を母、「八系192」を父として人工交配された後代から育成された。

  1. ゆで豆としての収穫期は、「ユデマサリ」より3日程度遅い早生品種である(表1)。
  2. 栽培上、問題となる病害は見られない。(表2
  3. 収量性は、「ユデマサリ」より百粒重がやや大きく、また中間莢重が多いため、「ユデマサリ」に優りかなり多収である(表3)。
  4. 生莢の外観品質は、「ユデマサリ」並の‘やや上’である(表3)。
  5. 食味は、「ユデマサリ」に優り、良食味である(表3)。

[成果の活用面・留意点]

  1. ゆで豆用品種の栽培地域への普及を図る(約12ha)。
  2. 良食味なので需要拡大が期待される。
  3. 収穫適期は、開花期後70~75日頃である。「ユデマサリ」より3日程度遅いので留意する。
  4. 収穫が遅れると莢の外観品質や子実の品質が低下し、食味が不良となるので適期に収穫する。
  5. 育成地の報告では、さび病に対する抵抗性が‘弱’なので注意する。

[具体的データ]

[その他]

研究課題名 :優良種苗特性検定試験
予算区分 :県単
研究期間 :2000年度(1992~2000年度)
研究担当者 :上原義彦、福嶋淑恵、北川高弘、佐々木皓二

目次へ戻る