ミルトニアの秋冬期加温管理による開花促進


[要約]

ミルトニアの秋冬期加温管理を、開花前年の秋から12月下旬まで15℃とし、その後を18℃に昇温すると慣行に比べて約1ヶ月開花が促進する。

[キーワード] 洋ラン、ミルトニア、開花促進、秋冬期、加温管理
[担当] 山梨総農試・高冷地分場・八ヶ岳試験地
[連絡先] 0551-46-2929
[区分] 関東東海北陸農業・関東東海・花き
[分類] 技術・普及

[背景・ねらい]

ミルトニアは夏の暑さを嫌うため、平坦地で栽培する場合は高温期間の山上げは不可欠な作業であり、山上げ、山下げ作業を省略できる高冷地での一貫生産も考えられる。
本県の立地条件からみて、平坦地での山上げ栽培、高冷地一貫栽培いずれも有利な条件にあり、きわめて有望な鉢花品目と考えられる。現在行われている加温管理では出荷が4月から5月に集中し、出荷労力の分散や消費動向などの面から出荷の前進化が求められている。
そこで、ミルトニアの開花促進を目的に,開花前年の秋から開花までの加温管理方法と生育・開花の関係について品種「セカンドラブ」を用いて検討した。

[成果の内容・特徴]

  1. ミルトニアは高温を嫌う反面、生育・開花に対する温度依存性は高い洋ランである(表1)。
  2. 加温温度を開花前年の秋から12月下旬まで15℃とし、その後を18℃に昇温すると開花が早まる(表1)。
  3. 12月下旬から18℃に昇温した場合は3月下旬から、1月中旬昇温の場合は4月上旬から,1月下旬昇温の場合は4月中旬から,花茎数が1株あたり2本前後の良品が出荷できる (表1)。
  4. 12月中旬以前の昇温は,開花促進効果がほとんどない(表1)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 早生系の品種を用いる。
  2. 加温期間中の最高温度は30℃とする。
  3. 7℃以下の低温に遭遇させない。
  4. 用土はバーク堆肥とバーミキュライトの等量混合でよい。

[具体的データ]

[その他]

研究課題名 :ミルトニアの開花調節技術
予算区分 :県単
研究期間 :1998~1999年度
研究担当者 :小森照彦
発表論文等 :1)小森・米田(2001) 生物環境調節 39(1):67-70

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