シクラメンを長持ちさせる観賞方法
[要約]
蛍光灯下でシクラメンを観賞する場合、20℃あるいは15℃よりも10℃で観賞した方がはるかに品質保持期間が長くなる。また、2000lxで観賞する方が700lx以下よりも品質保持期間が長くなる。
| [キーワード] |
シクラメン、観賞温度、観賞照度、品質保持 |
| [担当] |
茨城農総セ・園研・花き研 |
| [連絡先] |
0299-45-8341 |
| [区分] |
関東東海北陸農業・関東東海・花き |
| [分類] |
技術・参考 |
[背景・ねらい ]
切り花では品質保持に関して多くの研究がなされており、その成果が消費拡大に大きく貢献してきた。しかし、鉢花の品質保持に関する研究はきわめて少なく、今後鉢花の消費拡大を図るためには、品質保持技術を確立する必要がある。そこで、年末の主要鉢花であるシクラメンを室内で観賞する時の温度と照度とが品質保持に及ぼす影響を明らかにする。
[成果の内容・特徴]
- 観賞温度の影響
- シクラメン‘シューベルト’を10℃、15℃、20℃一定で観賞すると、温度が高いほど黄化・枯死葉の発生が多くなる(表1)。
- 温度が高いほど開花が早く開花数も多くなるが、一花の開花期間は高温ほど短くなるため(表1)、鉢あたりの開花数が減少するのも高温ほど早くなる。花色は高温ほど薄く、低温ほど濃色で鮮やかになる(観察)。
- このように、観賞温度が高いほど葉や花の傷みが早く進んで品質低下が早まる(図1、図2)。従って10℃~20℃の範囲では、観賞時温度を低めに管理することによって品質保持期間を長くできる。
- 観賞照度の影響
- シクラメンの在来系赤色種を照度100、700、2000lx(昼白色蛍光灯使用、12時間日長、気温20℃一定)で観賞すると、100lxで黄化・枯死葉の発生が多くなる(表2)。
- 開花数は2000lxで多くなり(表2)、低照度ほど開花数の減少が早く(データ省略)、品質低下も早い。
- このように、シクラメンは低照度ほど品質低下が早まるため、明るい場所で管理することにより品質を長く保持できる。
以上から、シクラメンの品質を保持するには10℃程度の低温で観賞すること、明るい場所で観賞することが有効である。
[成果の活用面・留意点 ]
- 消費者への管理アドバイスを適切に行うことができる。
- 観賞温度の日格差については考慮していない。
[具体的データ ]




[その他 ]
| 研究課題名 |
:鉢もの花きにおける観賞持続性向上のための順化処理及び根圏管理技術の開発 |
| 予算区分 |
:国補(新技術) |
| 研究期間 |
:1998~2000年度 |
| 研究担当者 |
:駒形智幸、本図竹司、高城誠志 |
| 発表論文等 |
:駒形(2001)園学雑別1(70):329 |
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