タカクマホトトギスの鉢花化技術


[要約]

タカクマホトトギスを新商材として鉢花化するためには、植物生育調節剤を利用するか、摘心処理により草丈を抑制する。また、花芽分化後の短日処理により開花を早めることができる。

[キーワード] タカクマホトトギス、鉢花化、植物生育調節剤、摘芯、短日処理
[担当] 岐阜中山間農技研・中津川分室
[連絡先] 0573-68-2036
[区分] 関東東海北陸農業・関東東海・花き
[分類] 技術・参考

[背景・ねらい]

岐阜県東濃地域では、シクラメンを中心とした花き栽培が盛んであるが、経営の多様化に向けた取り組みが必要となってきている。夏季の間、施設や労力に余裕があるため、夏季から初秋にかけて出荷できる品目として、従来のホトトギスではなく、市場性が高い黄色花のタカクマホトトギスを鉢花化する。

[成果の内容・特徴]

  1. 草丈の抑制には植物生育調節剤が有効で、その利用法としては、5月10日頃(4号鉢使用において草丈が約8センチメートルで3節程度の時)にダミノジット剤(成分量80%剤)の300倍液を1鉢当たり約4ミリリットル(成分で10ミリグラム)を散布すると根茎に及ぼす影響が少なく、適度なわい化効果が得られる(図1表1)。
  2. 摘芯によっても草丈を抑制することが可能で、時期は6月1日から6月10日で株の大きさが10~13センチメートルの頃までに実施することで、花数の減少を防ぐことができる(表2)。
    摘芯は下位2節を残して行い、2番枝が複数発生した場合は、生育の良い枝を一本残して摘除する。
  3. 10時間日長の短日処理を7月中旬~8月上旬に開始し、その後開花まで継続して行うことにより、開花を前進させることができる(表3)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 用土に調整ピート等の水持ちの良い素材を用いると、節間が徒長し草丈が高くなるため、注意が必要である。
  2. 梅雨までは遮光せず、梅雨明け以降は遮光を行って葉焼けを防ぐ。
  3. 植物生育調節剤については登録がないので、使用には注意する。

[具体的データ]

[その他]

研究課題名 :枝物花木・山野草の収集と適品目の選定
予算区分 :県単
研究期間 :2000年度
研究担当者 :新川猛、滝孝文
発表論文等 :なし

目次へ戻る