[要約]
県内の植物根圏より分離したTrichoderma atroviride SKT-1株は、イネもみを胞子懸濁液に浸漬することにより、糸状菌病のばか苗病、細菌病のもみ枯細菌病、苗立枯細菌病に対し、従来の化学農薬と同等の防除効果を示す。
| [キーワード] | Trichoderma atroviride、イネ、育苗、種子伝染性病害、生物防除 |
| [担当] | 静岡農試・病害虫部 |
| [連絡先] | 0538-36-1557 |
| [区分] | 関東東海北陸農業・関東東海・病害虫、関東東海北陸農業・関東東海・総合研究 |
| [分類] | 技術・参考 |
[背景・ねらい]
イネの種子伝染性病害は、糸状菌病及び細菌病の双方に対し化学合成農薬により防除されているが、耐性菌の発生による防除効果の安定化や、もみを高濃度薬液に浸漬した後の廃液処理が問題となっている。このため、1種類の微生物で複数の病害に防除効果を示し、廃液の処理が容易な生物農薬を開発する。
[成果の内容・特徴]
[成果の活用面・留意点]
[具体的データ]



注)いずれの試験も、前年の開花期に病原菌
を接種したイネもみを供試した。
・イネもみは、浸種前に24時間、所定濃
度の胞子懸濁液もしくは薬剤に浸漬した。
(もみ細菌病については催芽前24時間)
・SKT-1(PSA培養)はPS平面培地上
で胞子を形成させ、集菌した。SKT-
1(製剤)は製剤の試作品。
・もみ枯細菌病の試験は平成13年度、他
は12年度に実施した。
・試験は100cm2のプラスチック容器を用い
て実施した。箱あたりのは種量は9g、苗
数は250~400。
・は種2~3週間後に、全苗数及び発病苗数
を調査し、(無処理区発病苗数-処理区発
病苗数)/無処理区発病苗数×100 の式
により防除価を求めた。
[その他]
| 研究課題名 | :施設野菜栽培における根圏微生物の活用による環境保全型施肥、土壌病害制御技術 |
| 予算区分 | :国補(地域基幹) |
| 研究期間 | :1999~2001年度 |
| 研究担当者 | :市川健、伊代住浩幸、土井誠、外側正之、牧野孝宏 |
| 発表論文等 | :1)熊倉・豊島・牧野・市川・伊代住・永山(2001)日植病報67(2):186-187(講要) 2)市川・伊代住・牧野・熊倉・川島・村松(1999)特開平11-253151 |