定植時期および品種に応じたオリエンタル系ユリの芽伸ばし処理法


[要約]

オリエンタル系ユリでは定植時期および品種に応じた芽伸ばし処理を行うことによって、茎の長さや堅さなど切り花品質を高めることができる。

[キーワード] オリエンタル系ユリ、芽伸ばし処理
[担当] 新潟農総研・園芸研・栽培・施設科・中山間農技
[連絡先] 0254-27-5555、0258-89-2330
[区分] 関東東海北陸農業・北陸・野菜花き
[分類] 技術・普及

[背景・ねらい]

オリエンタル系ユリの抑制栽培で行われている芽伸ばし処理は、定植時期別の処理効果が不明である。また品種によっては、高温期に茎が伸びにくい、低温期に向かう作型では茎が軟弱化するなどの問題がある。そこで定植時期、品種に応じた芽伸ばし処理法を確立する。

[成果の内容・特徴]

  1. 品種・定植時期に応じた出芽長
    1. 中山間地域の6月定植
       「カサブランカ」(データ省略)「シベリア」では、茎の伸長、ブラインド発生軽減のため、10cm程度の芽伸ばし処理を行う。「ソルボンヌ」は芽伸ばし処理せず、をそろえる程度とする(図1)。  
    2. 高温期となる7・8月定植
      下位節間の伸長を促して茎を伸ばすため、10cm程度の芽伸ばし処理を行う(図2)。  
    3. 低温期に向かう9月定植
      花房部の伸びすぎによる草姿バランスの乱れを防ぎ、かつ花蕾数の減少を防ぐため、5cm程度の芽伸ばし処理を行う(図2、3)。
  2. 定植時期・品種に応じた芽伸ばし処理温度
    1. 芽伸ばし処理温度は12~13℃を標準とする。
    2. 高温期の作型で草丈の伸びにくい「シベリア」「ルレーブ」などの品種は、上位節間の伸長を促して茎を伸ばすため、低めの10℃程度で芽伸ばし処理を行う。また、低温期に向かう作型で茎が軟弱になりやすい「カサブランカ」などの品種は、上位節間の伸長を抑えて茎を堅くするため、高めの15℃程度で芽伸ばし処理を行う(図4)。

[成果の活用面・留意点]

  芽伸ばし処理時の芽の伸長速度は、温度・品種・球根の状態(球根サイズ、解凍の程度等)により異なるので注意する。

[具体的データ]

[その他]

研究課題名

:オリエンタル系ユリ切り花の産地強化のための抑制栽培等の広域適応新作型の開発

予算区分

:県単

研究機関

:1998~2000年度

研究担当者

:田中雅生、宮島利功、大塚英昭

発表論文等

:なし


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