高温期の細霧によるハウスメロンうどんこ病の発病抑制


[要約]

ハウスメロン栽培での高温期における細霧は、日中の極端な高温を回避できるとともに、うどんこ病の発病を抑制し、葉の濡れによる果重、糖度の低下はみられない。

[キーワード] メロン、うどんこ病、細霧
[担当] 福井農試・園芸バイテク部・野菜研究グループ
[連絡先] 0776-54-5100
[区分] 関東東海北陸農業・北陸・野菜花き、関東東海北陸農業・北陸・生産環境
[分類] 技術・参考

[背景・ねらい]

ハウスメロンの主要病害であるうどんこ病は、高温期に比較的乾燥した条件で発病しやすいことから、夏季に発病すると急速に広がり、その結果樹勢の低下を招いて、生産を阻害するが、極端な高温や降雨によって分生子の形成や発芽が抑制されることが知られている。このことから、うどんこ病に対する夏季高温時の細霧効果について検討する。

[成果の内容・特徴]

  1. うどんこ病菌分生子は、懸濁水温が高温であるほど、また、懸濁時間が長いほど分生子の生存率が低下する傾向がある(図1)。また、分生子を40度、30分間懸濁処理することによって、感染が著しく抑制される(図2)。
  2. メロン栽培期間中のハウス内最高気温の変化は、細霧ハウスにおいても概ね35度を越える(図3)。9時から16時までの間、ハウス内気温が33度以上になったときに細霧時間30秒・休止時間3分として細霧を繰り返し行うことにより、うどんこ病の発病を抑制することができ、葉の濡れによる果重、糖度の低下はみられない(表1)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 細霧を行ってもハウス内気温が40度を越えることがある。その場合、短時間の細霧でもうどんこ病の抑制効果が期待できる。
  2. 細霧のかからない場所ではうどんこ病が発病するので、葉面に付着する水滴がぼた落ちしない程度に細霧時間、休止時間、ノズルの数や位置を調節する。
  3. 低温条件下ではつる枯病、べと病が発病する可能性があるので、細霧は晴天日の高温時間帯に行う。

[具体的データ]

[その他]

研究課題名

:丘陵地等畑作地帯における野菜の新規作型開発

予算区分 

:県単

研究期間 

:2000~2001年度

研究担当者

:杉浦拓馬、大﨑隆幾

発表論文等

:なし


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