作業能率をアップするニホンスイセン球根用植付機


[要約]

チューリップ等で用いられている球根植付機を改良した球根用植付機は、従来の作業能率の7倍である。球根肥大が劣る下向き植付け率は2%未満と、実用の範囲内である。

[キーワード] ニホンスイセン、球根用植付機、作業能率
[担当] 福井園試・花き研究グループ
[連絡先] 0770-32-0009
[区分] 関東東海北陸農業・北陸・経営作業技術、関東東海北陸農業・北陸・野菜花き
[分類] 技術・普及

[背景・ねらい]

福井県花である越前スイセンは、近年、これまでの季咲切り花栽培に加えて、出荷時期の拡大や高付加価値化を目指して促成切り花栽培、抑制切り花栽培および鉢物栽培が導入されており、これらの栽培に用いる球根を毎年植え付けし、掘り取る必要が出てきた。そこで多くの労働時間を要する植え付け作業の省力化を図るために球根用植付機の開発を行う。

[成果の内容・特徴]

  1. チューリップ球根用植付機を改良した。
    主な改良点は、植え付け条数を6条から8条に改良し、植え付け条間をスイセン栽培様式に合わせ10cmとした。また、植え付け球重により植え付け間隔を調整する必要があるので、ドラム回転つまみのメモリを操作することにより、面積当たりの植え付け球数を加減できるようにした(表1表4写真)。
  2. 植え付け作業時間は畦長10m当たり約1分であり、従来の手作業に比べ約7倍の作業能率である(表2)。
  3. 球根の植え付け姿勢が下向きの場合は球根肥大が著しく抑制されるが、下向き以外の姿勢では問題はない。本機による下向きの植え付け率は2%未満であり、実用の範囲内である(表3)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 植え付け後の覆土作業は、管理機により行う。
  2. 本機は市販されている。

[具体的データ]


写真 ニホンスイセン球根用植付機

[その他]

研究課題名

:スイセンの省力機械化技術の開発

 予算区分

:地域特産農作物用機械開発促進事業

 研究期間

:1998~2000年度 

 研究担当者

:小森治貴、数馬俊晴

 発表論文等

:なし


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