トゲシラホシカメムシ成虫の水田内への飛翔侵入


[要約]

斑点米カメムシであるトゲシラホシカメムシの水田内への移動の主体は歩行であるが、飛翔によっても移動する。

[キーワード] 水稲、斑点米カメムシ、トゲシラホシカメムシ、移動、飛翔、歩行
[担当] 石川農研・生産環境部・病害虫防除室
[連絡先] 076-257-6972
[区分] 関東東海北陸農業・北陸・生産環境
[分類] 技術・参考

[背景・ねらい]

斑点米カメムシであるトゲシラホシカメムシは水田内への移動を歩行によって行うといわれているが、その移動実態は明らかにされていない。そこで、実験的にトゲシラホシカメムシ成虫が飛翔可能かを明らかにする。

[成果の内容・特徴]

  1. 歩行による脱出を防いだ容器(飛びだし容器)内から脱出した個体を飛翔個体とし、恒温室(25℃)内においてその個体数を調査したところ、季節的に変動する傾向が見られるが、野外虫は飛翔可能である(図1)。
  2. 水田周辺を畦畔波板で囲み、歩行個体の侵入を防いだ区(飛翔侵入区)の成虫数は、囲まなかった自然状態の区(歩行・飛翔侵入区)の成虫数より有意(F検定:F=6.43、P=0.01546)に少ない。このことから、水田内への飛翔による侵入個体数は、歩行個体数より少ないと考えられる(図2)。
  3. 以上のことから、本虫の水田内への移動の主体は歩行によると考えられるが、飛翔によっても移動する。

[成果の活用面・留意点]

  1. 本虫の水田内への移動方法から、畦畔を含めた水田周辺部の管理等が重要となるが、飛翔能力を考慮した広域的な対策も必要である。
  2. 飛翔する条件について検討する必要がある。

[具体的データ]

[その他]

研究課題名 :総合的病害虫管理技術確立モデル実証事業(斑点米カメムシ)
予算区分 :国補(植物防疫)
研究期間 :2001~2003年度
研究担当者 :八尾充睦
発表論文等 :なし

目次へ戻る