スモモ「太陽」の摘心による短果枝の形成、維持


[要約]
スモモ「太陽」の棚栽培において、1年生枝および2年生以上の枝から発生した新梢を摘心することにより、短果枝の形成と維持が促され、側枝当たりの花芽数が増加するため、収量の増加につながる。

[キーワード]スモモ、太陽、摘心、短果枝、花芽数、収量

[担当]群馬農技セ・生産技術部・果樹グループ
[連絡先]電話0270-62-1021
[区分]関東東海北陸農業・果樹
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
 スモモ「太陽」は結実を確保するために人工受粉を行っているが、開花期の天候等により結実が左右されやすいため、安定生産には花芽数の確保が重要である。特に1年生枝は2年生以上の枝に比べて花数が少ないため、花数を増やすには短果枝主体の側枝を増やすことが、有効と考えられる。そこで、1年生枝における短果枝形成、2年生以上の枝における短果枝維持をねらいとした摘心について検討する。

[成果の内容・特徴]
1. 1年生枝の第1回目の摘心は、満開後30日頃に先端部から発生した新梢2本を残し、その他の新梢は基部を3cm程度残して摘心する(図1)。その後再発生した新梢は、満開後60日頃と90日頃に、強勢になる直立な枝を再発生部から1cm(2芽程度)残し摘心する。
2. 摘心を行うことにより、側枝1m当たりの短果枝形成率は、1年生枝、2年生以上の枝ともに多くなり、2年生以上の枝の利用増加につながる(表1)。
3. 摘心を行うことにより、側枝1m当たりの花芽形成数は増加し、結実率も慣行区と比べて高くなる(表2)。
4. 1年生枝より花芽数が多い2年生以上の枝が増加するため、1樹当たりの着果数は増え、果実肥大も良好で収量が増加する(表3)。

[成果の活用面・留意点]
1. 2年生以上の枝では基部から発生した新梢のうち1本を残して更新枝とし、その他の新梢は1年生枝と同様に摘心する。
2. 樹勢の弱い樹では、摘心は行わない。


[具体的データ]


[その他]
研究課題名:スモモ「太陽」の棚栽培における生産安定試験
予算区分:県単
研究期間:2002~2004年度
研究担当者:平井一幸、佐藤正義、北爪雅恵

目次へ戻る