亜熱帯性果樹アテモヤの平棚栽培におけるせん定方法


[要約]
亜熱帯性果樹アテモヤの平棚栽培におけるせん定方法は、省力的に作業ができ発芽率や着花率が高いなど効率的な短梢せん定が利用できる。また、結果母枝の切り返し程度は結実や果実品質には影響がない。

[キーワード]アテモヤ、せん定、短梢せん定

[担当]三重科技セ・農業研究部・紀南果樹研究室
[連絡先]電話05979-2-0008
[区分]関東東海北陸農業・果樹
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
 亜熱帯性果樹アテモヤは、冬期の加温ができるハウス施設であれば栽培可能であるが、結実率が低いことが問題である。他の果樹で樹勢のコントロールがしやすく結実安定につながるとされる平棚栽培の事例は少なく、この仕立てに適したせん定方法と結実への影響について「ピンクス・マンモス」を用いて明らかにする。

[成果の内容・特徴]
1. せん定後の発芽率および着花率は、結果母枝を短く切るほど高い。長梢では飛び節が多くなるとともに着花率が60%程度と低率で非効率的であるが、短梢せん定では大半の節が発芽し高率で着花するなど効率的である(図1)。
2. せん定後に発芽した新梢の伸長量が短梢せん定でやや大きく、結実への影響が心配されたが、結実率は処理による差は見られず、むしろ受粉のタイミングによる差の方が大きい(図2表1)。結果母枝の切り返し程度は結実率に大きな影響を及ぼさない。
3. 収穫果実の糖度や酸含量には処理による差が見られず、結果母枝の切り返し程度は果実品質には影響を及ぼさない(表1)。

[成果の活用面・留意点]
1. せん定時の結果母枝の配置は、30~40cm程度の間隔が良いと考えられる。また、極端に強勢な結果母枝は利用しない。
2. 幼木期等で樹冠拡大が必要な場合は、長梢及び中梢せん定を利用する。
3. アテモヤは亜熱帯性果樹のため、加温できるハウス施設が必要であり、枝葉が生長している期間及び着果している期間は最低気温10℃以上に、冬期は0℃以上に管理する。


[具体的データ]


[その他]
研究課題名:カンキツ等新品種の育成と栽培体系の確立
予算区分:県単
研究期間:2002~2003年度
研究担当者:須崎徳高、竹内雅己

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