早生で大粒のブルーベリー新品種「はやばや星」


[要約]
「はやばや星」は「コリンス」または「コビル」の自然交雑実生から選抜育成されたハイブッシュブルーベリーで、育成地において7月上旬に収穫最盛期になる早生品種である。果実は大きく、酸味がやや強く、食味は濃厚である。

[キーワード]ブルーベリー、新品種、「はやばや星」

[担当]群馬農技セ・中山間地園芸研究センター
[連絡先]電話0278-22-3358
[区分]関東東海北陸農業・果樹
[分類]技術、参考

[背景・ねらい]
 近年、ポリフェノール類などブルーベリーに含まれる機能性成分が注目され、その栽培面積も急速に増加している。しかし日本で栽培されている外国導入品種の中には、小粒で収穫作業に多くの労力が必要なもの、食味が劣るものなどが含まれ、優良品種への更新が課題となっている。そこで、ブルーベリー栽培での収穫作業の省力化や付加価値の向上をねらいとして、ハイブッシュブルーベリー大粒品種の育成を行った。

[成果の内容・特徴]
1. 「はやばや星」は1981年に播種した「コリンス」または「コビル」の自然交雑実生から選抜育成した。1992年に登録申請を行い、2004年3月、登録番号11722号として品種登録された。
2. 樹勢は中位で、樹姿は開張性である。花冠は大きく、花房は短く、花房の粗密は中である(表1、一部データ省略)。
3. 果皮は明るい青色、果実はやや円形で大きく、平均果重は 1.6 gである。果実の萼の開閉は半開形、萼あの大きさは大、果柄痕は中程度の大きさで湿っている(表1、一部データ省略)。果実の肉質はやや軟、酸味が強く食味は濃厚である(表1)。
4. 収穫最盛期は7月上旬で早生品種である(表2)。収穫期の脱粒性は中、裂果性は少、日持ちは性は中位である(表2)。
5. 挿し木発根性は休眠枝挿し、緑枝挿しともに中位である(表2)。
6. 自家和合性は低く、同一ほ場内にはハイブッシュブルーベリーの他品種を混植する必要がある(表3)。

[成果の活用面・留意点]
1. 植え付けにあたっては必ず土壌の酸度を測定し、pHの値が高い場合には酸度矯正剤による土壌改良を行い、酸度未調整のピートモスを根の周囲に施す。
2. 開花期から果実肥大期にかけて干ばつが続く場合には、十分なかん水を行う。


[具体的データ]


[その他]
研究課題名 :ブルーベリー新品種の育成試験
予算区分 :県 単
研究期間 :1981~2003年度
研究担当者 :堀込 充、剣持伊佐男、佐藤正義、中條忠久
発表論文等 :平成15年度(平成16年3月3日)品種登録公表、登録番号11722号

目次へ戻る