小輪系アスターの加温電照による5~6月出荷の消灯時期の目安


[要約]
小輪系アスターを1月中旬に播種し、加温電照栽培すると5月中旬から6月に開花する。ステラシリーズでは草丈40cm、ネネシリーズおよびセレネシリーズでは草丈30cmを目安に消灯すると70cm程度の切り花長が確保でき、早期に出荷できる。

[キーワード]小輪系アスター、加温、電照、促成栽培

[担当]石川農研・育種栽培部・花き科
[連絡先]電話076-257-6911
[区分]関東東海北陸農業・花き
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
 小輪系アスターの加温電照による5~6月出荷では、電照による長日条件が節間伸長を促し、切り花長が長くなる。一方、長期間の電照は花芽の発達を抑制し、開花の遅れや草姿の乱れなど切り花品質を低下させるため、適切な時期に消灯する必要がある。そこで、開花の前進化とともに、70cm以上の切り花長を目標に、適切な消灯時期の基準を作成する。

[成果の内容・特徴]
1. 1月中旬に播種し、最低10℃の加温と定植から収穫まで深夜4時間の暗期中断による電照を行うと6月に開花する。電照期間を40日間とすると収穫期は5月中下旬、60日間電照では5月下旬から6月上旬となり、収穫まで電照した場合に比べて収穫期は早くなる(表1)。
2. 消灯時の草丈と収穫時の切り花長には正の相関があり、70cm以上の切り花を確保するために必要な消灯時の草丈を回帰式から求めると、開花の早いステラシリーズでは「ステラトップローズ」を除いて30~40cm、開花の遅い「ネネローズインプ」他5品種では20~30cmである(図1表2)。
3. 収穫まで電照を続けると分枝の発生や花芽分化・発達が抑制されるため、分枝数や小花数が少なくなり草姿も乱れるが、60日間までの電照では小花数が多くなり、切り花品質が優れる(図2)。

[成果の活用面・留意点]
1. 小輪系アスターの加温電照栽培における消灯時期の目安となる。
2. 電照は75Wの電照用電球を3m間隔で設置し、深夜4時間(22:00~2:00)の暗期中断とした。
3. 消灯時期は、圃場内のばらつきや出荷調整時のロスを見込んで調節する必要がある。
4. アスターは長短日植物に分類され、日長に対する生育開花反応が他の植物に比べて特異である。


[具体的データ]


[その他]
研究課題名:水稲経営の複合化に対応した花き生産技術
予算区分:県単
研究期間:2004年度(2003~2005年度)
研究担当者:吉住隆司

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