軟らかい葉質のツケナ「長・野交34号」の育成


[要約]
「長・野交34号」は一代交配種で、漬物加工したとき在来野沢菜に比べて軟らかく、歯切れ等の食感が良く、食味に優れる。また、草姿が立性で収穫し易く、アントシアニンの発現が少なく、栽培・加工特性にも優れる。

[キーワード]ツケナ、長・野交34号、軟らかい、立性、アントシアニン

[担当]長野野花試・育種部
[連絡先]電話026-278-6848
[区分]関東東海北陸農業・野菜
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
 野沢菜は長野県を代表するツケナであり、野沢菜漬けの生産量は全国一である。近年、食感が良く軟らかい野沢菜が好まれる傾向にあり、漬け物加工業者等から軟質の野沢菜の育成を要望されている。これらのことから、当該形質の改良を主な目標にし、収穫・加工適性を考慮しながら品種育成を進める。

[成果の内容・特徴]
1. 育成経過
1) 子房親には在来野沢菜から選抜育成した立性で葉質の軟らかい育成系統(系統番号 98-33-29-57-46-3)を用いた。
2) 花粉親には平成4年に在来野沢菜からの選抜系統に出現した淡紅系(少アントシアニン系)の中から選抜育成した系統(系統番号 98-22-21-33-34-48)を用いた。
3) 平成13年よりF1組み合せ能力検定と現地適応性試験を実施した結果、良好な成績が得られたので平成15年に品種登録申請を行った。
2. 「長・野交34号」の特性
1) 漬物加工したときに在来野沢菜、既存品種と較べると適当な軟らかさを感じる(表2)。
2) シャキシャキした歯ざわりがあり、食感が良い(表3)。
3) 草姿が立性で収穫し易い(表1図1)。
4) 多収性で、安定した収量が得られる(表1)。
5) アントシアニン色素の発現が少ない(表1図1)。

[成果の活用面・留意点]
1. 根こぶ病に対して抵抗性を有しないので、本病発生ほ場では防除対策が必要である。
2. 抽だい性は在来野沢菜と同等である。


[具体的データ]


[その他]
研究課題名:ツケナ品種育成
予算区分:県単
研究期間:1998~2004年度
研究担当者:臼井冨太、塚田元尚、塚田 篤、宮坂幸弘、重盛 勲
発表論文等:1)2003年品種出願申請

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