マーガレットとハナワギク、シュンギクとの属間雑種判定方法


[要約]
マーガレットとハナワギクの雑種判定は、フローサイトメーターとRAPD法で可能である。マーガレットとシュンギクの雑種判定は、RAPD法で可能である。

[キーワード]雑種判定、RAPD法、フローサイトメーター、属間雑種、マーガレット、ハナワギク、シュンギク

[担当]静岡農試・生物工学部・生物工学育種研究
[連絡先]電話0538-36-1558
[区分]関東東海北陸農業・生物工学
[分類]科学・参考

[背景・ねらい]
 胚珠培養によるマーガレット栽培品種と近縁種属植物との属間雑種作出により、新しい花色、花形を持つマーガレットの雑種が得られつつある。しかし雑種判定は主に形態的特徴で行われてきており、今後増加が見込まれる種属間交雑の雑種判定方法の確立は不可欠である。そこで、フローサイトメーターおよびRAPD法を用いた判定手法を明らかにする。

[成果の内容・特徴]
1. マーガレット(Argyranthemum flutescens)とハナワギク(Ismeria carinata)の交配で得られた個体では、上位展開葉約5mm角を細かく刻み、DAPIにより染色した後、フローサイトメーターで計測すると、交配親の中間にヒストグラムのピークが現れ、雑種であると確認できる(図1)。
2. マーガレットとシュンギク(Chrysanthemum coronarium)の交配で得られた個体では、上位展開葉約5mm角を細かく刻み、DAPIにより染色した後、フローサイトメーターで計測すると、ヒストグラムのピークが重なり、雑種の判定はできない(図1)。
3. マーガレットの葉約240mgと、ハナワギクおよび交配で得られた個体の葉約300mgからそれぞれ改変CTAB法でDNAを抽出し、Bex Common Primerの‘A34’のプライマーを用いてRAPD法を行えば、雑種の判定が可能である(図2)。
4. マーガレットの葉約240mgと、シュンギクおよび交配で得られた個体の葉約300mgからそれぞれ改変CTAB法でDNAを抽出し、Bex Common Primerの‘A15’または‘A8’のプライマーを用いてRAPD法を行えば、雑種の判定が可能である(図3)。

[成果の活用面・留意点]
1. フローサイトメーターはPARTEC社Ploidy Analyser(PA)、PCRの機器はASTEC社 PC708を使用した。
2. RAPD法における供試葉量は、QIAGEN社Mixer Millを使用した場合である。
3. PCR条件は92℃1分、40℃1分、72℃2分、40サイクルである。


[具体的データ]


[その他]
研究課題名:放射線を利用した本県特産花きの育種技術開発と優良品種・母本の育成
予算区分:国交(放射線)
研究期間:2003~2004年度
研究担当者:植田陽子、山田栄成

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