水稲「LGCソフト」の認定品種採用(予定)


[要約]
水稲「LGCソフト」は「朝の光」並の熟期で耐倒伏性が強く、やや低収であるが、これまでの低グルテリン米に比べて粘りが強く食味が良い。そこで県内での新たな米の用途拡大が期待できる、低グルテリン米「LGCソフト」を認定品種に採用する。

[キーワード]イネ、LGCソフト、低グルテリン

[担当]埼玉農総研・米・麦担当
[連絡先]電話048-521-5041
[区分]関東東海北陸農業・関東東海・水田畑作物
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
 低グルテリン米は、アルカリ処理による、コメ・アレルギー患者用のレトルト米飯原料として、また、タンパク質の摂取が制限される慢性腎不全患者の病態食として利用が期待されている。そこで、低アミロースで栽培性の良好な低グルテリン米「LGCソフト」を認定品種に採用し、本県産米の新たな用途として生産振興を図る。

[成果の内容・特徴]
「LGCソフト」は近畿中国四国農業研究センターにおいて、「ニホンマサリ」の低アミロース突然変異系統「NM391」を母、低グルテリン系統「エルジーシー1」を父として育成された品種で、「朝の光」と比べて以下の特徴がある(表1,2)。
1. 出穂期は同程度、成熟期は早植では2日早く、普通植では3日程度早い。
2. 耐倒伏性は同等。
3. 稈長および穂長はやや短く、穂数はやや多い穂数型である。
4. 縞葉枯病には感受性である。
5. 早植、普通植ともに収量は15%程度低い。
6. 千粒重はやや小さい。
7. 早植で胴割が発生し易いことから品質はやや劣る。
8. 粗蛋白質含有率は早植、普通植ともに同程度。
9. 穂発芽性はやや難である。
10. アミロース含量は6.3%の低アミロースで玄米は白濁する。
11. 食味は粘りが強く、総合では「朝の光」と同程度である。

[成果の活用面・留意点]
1. 普及地帯は県北東部で、契約栽培により普及予定面積は20haである。
2. 刈り遅れると胴割が発生し、玄米品質を低下させるため適期収穫する。
3. 他品種の籾や玄米が混じらないよう注意する。


[具体的データ]


[その他]
研究課題名:水稲奨励品種決定調査
予算区分:県単
研究期間:2003~2004年度
研究担当者:大岡直人、上野敏昭、荒川誠、箕田豊尚、石井博和、新井守

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