キク半身萎凋病菌の系統と小ギクの抵抗性品種間差異


[要約]
群馬県内のキク半身萎凋病菌は、ナス系菌株である。小ギクは、本病に対する抵抗性に品種間差異が認められる。品種‘はじめ’‘いとこ’‘玉手箱’‘小雨’‘翁丸’の抵抗性は強い。

[キーワード]キク半身萎凋病、系統、小ギク、抵抗性品種間差異

[担当]群馬農技セ・生産環境部・病害虫グループ
[連絡先]電話0270-62-1021
[区分]関東東海北陸農業・関東東海・病害虫(病害)
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
 群馬県内各地のキクに半身萎凋病が多発し、問題となっている。現地では、防除対策として発生圃場の土壌消毒を行っている。しかし、圃場によっては、土壌消毒が困難なため、他作物との輪作や抵抗性品種による防除が望まれている。そこで、本病発生圃場の発病株から分離した半身萎凋病菌のキク及び系統判別植物に対する病原性を調査し、系統を明らかにする。また、県内の主要な小ギク品種の本病に対する抵抗性を検討する。

[成果の内容・特徴]
1. 群馬県内各地の半身萎凋病発病株から分離した全菌株およびナス系、トマト系、エダマメ系の各標準菌株は、キクに対して病原性を示す(表1)。
2. 群馬県分離菌株は、分離年、分離源の違いに関わらず、全てナス系菌株である(表1)。
3. 小ギクは、本病に対して抵抗性に品種間差異がある(図12)。
4. 品種‘はじめ’‘いとこ’‘玉手箱’‘小雨’‘翁丸’は、強い抵抗性を有している(図12)。
5. 品種‘いさはや’‘やよい’‘みのる’‘月の光’‘こかげ’‘舞人’は本病に罹病性で、特に、‘月の光’‘こかげ’‘舞人’は非常に弱い(図12)。

[成果の活用面・留意点]
1. 品種‘はじめ’‘いとこ’‘玉手箱’‘小雨’‘翁丸’は、本病発生圃場の防除対策や抵抗性育種素材として期待できる。
2. 本病の発生圃場では、‘いさはや’‘やよい’‘みのる’‘月の光’‘こかげ’‘舞人’の作付けを控える。


[具体的データ]


[その他]
研究課題名:キク半身萎凋病の防除対策
予算区分:県単
研究期間:2004年度
研究担当者:漆原寿彦、酒井宏

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