ダイズ葉に対するウコンノメイガの加害と収量の関係


[要約]
ウコンノメイガの幼虫による葉巻数が最も多くなる8月下旬に1本当たりの平均葉巻数が30を超えると小粒化し、減収する。防除適期である7月6半旬と8月下旬の1本当たりの平均葉巻数には有意な正の相関がある。

[キーワード]ウコンノメイガ、ダイズ、葉巻、減収、小粒化、防除基準

[担当]富山農技セ・農業試験場・病理昆虫課
[連絡先]電話076-429-5249
[区分]関東東海北陸農業・北陸・生産環境
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
 ウコンノメイガは幼虫がダイズに葉巻を作り加害する食葉性害虫で、その発生は圃場による密度の差が極めて大きい。現在、CYAP粉剤による随時防除が行われているが、防除要否判定基準がないため、不必要な散布が行われたり、多発生下では防除が手遅れになったりする例も多い。そこで、本種の発生がダイズの収量および品質に及ぼす影響を調べ、防除基準を明らかにする。

[成果の内容・特徴]
1. ウコンノメイガの幼虫による葉巻数が最も多くなる8月下旬に1本当たりの平均葉巻数が30までは収量への影響は認められないが、それを超えると小粒比率は増加し、収量は減少する(図1)。
2. ウコンノメイガの防除適期である7月6半旬(成瀬ら、1985)と8月下旬の1本当たりの平均葉巻数には有意な正の相関がある。回帰式から7月6半旬の1本当たりの平均葉巻数が9.6の時、8月下旬の1本当たりの葉巻数が30となる(図2)。
3. 7月6半旬に1本当たりの平均葉巻数が9を超えると防除する必要がある。

[成果の活用面・留意点]
1. 圃場単位で防除要否を判断する際の目安となる。
2. 葉巻数および収量は、2~4箇所、連続5~10本の合計20本を調査した結果である。
3. 小葉に複数個の葉巻が形成されている場合、それぞれを1葉巻とする。


[具体的データ]


[その他]
研究課題名:発生・被害予測に基づくウコンノメイガの効率的防除技術の確立
研究期間:2002~2004年度
研究担当者:青木由美、齋藤憲一郎、村岡裕一

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