超微細高密度オゾン水の豚舎内での殺菌効果
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| [要約] |
10~12ppmの超微細高密度オゾン水を豚体洗浄に利用した場合、2分間の洗浄では4ppm同オゾン水や水道水よりも殺菌効果が認められる。また、超微細高密度オゾン水は、長靴の踏み込み消毒、洗浄に利用することができる。 |
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[キーワード]超微細高密度オゾン水、殺菌効果、豚体洗浄、長靴 |
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[担当]神奈川畜技セ・畜産工学部
[代表連絡先]電話:046-238-4056
[区分]関東東海北陸農業・畜産草地(中小家畜)
[分類]研究・参考 |
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| [背景・ねらい] |
家畜の生産性を向上させるには、病気を予防するための定期的な消毒など畜舎環境の衛生対策が不可欠である。また、一方では安全で安心な畜産物を提供するため薬剤等の使用を出来る限り少なくする事が求められている。そこで、オゾンの持つ強い殺菌力と残留性が無く2次汚染物質を生成しない特長を利用し、生産性が高く、環境に配慮した飼養衛生管理技術を確立する。 |
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[成果の内容・特徴] |
| 1. |
当研究で用いた超微細高密度オゾン水は、溶存するオゾンガス気泡径が10nm未満に分布し、濃度安定性の高いオゾン水である(ネイチャーズ(株)製、ナノピコオゾン水(特許第3805027号「家畜消毒方法」、特許第4187747号「オゾン水生成装置,オゾン水生成方法及びオゾン水」登録))。
当研究では10~12ppmの超微細高密度オゾン水(以下、高濃度オゾン水)、4ppmの超微細高密度オゾン水(以下、4ppmオゾン水)を用いている。
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| 2. |
高濃度オゾン水、4ppmオゾン水及び水道水で体表を洗浄した場合(18リットル/分)、1分間洗浄後の殺菌効果では高濃度オゾン水区が4ppmオゾン水区及び水道水区に比べ有意な差は認められないが高い傾向にある。2分間洗浄後の殺菌効果では高濃度オゾン水区及び4ppmオゾン水区が水道水区に比べ有意に高い(P<0.01)(表1)。 |
| 3. |
高濃度オゾン水を62cm×38cmの踏み込み消毒用として利用するには、長時間放置すると殺菌効果が低下するため、使用しない場合も少なくとも3時間に1回の交換が必要である。また、効果を持続するために蓋をすることも良いと思われる(図1)。
作業後の汚れた長靴を高濃度オゾン水消毒槽に浸漬すると、2足目には殺菌効果が低くなることから、1足毎に高濃度オゾン水を交換するか、又は、踏み込み消毒槽を複数用意することが必要である(表2)。
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| 4. |
高濃度オゾン水による長靴洗浄方法として、オゾン水のみで長靴を洗浄するより、ブラシを併用した方が洗浄効果が認められる。しかし、ブラシを併用しても15秒間の洗浄では、洗浄後に高濃度オゾン水に浸漬しても殺菌効果は低下する。高濃度オゾン水による長靴洗浄方法として、30秒以上のブラシ洗浄した後に更に高濃度オゾン水に浸漬する方法が一番良好である(表3)。 |
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[成果の活用面・留意点] |
| 1. |
超微細高密度オゾン水を効果的に使用するために、有機物量を減少させること、十分な感作時間をとること、生成後、出来るだけ早く使用することが重要である。 |
| 2. |
高濃度のオゾンガスは人体に影響を及ぼすことから、日本産業衛生学会では、労働衛生許容濃度を0.1ppmに定めている。今回使用した超微細高密度オゾン水で豚舎を洗浄した際に発生するオゾンガス濃度は0.1ppm以下の適正な濃度である。 |
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![]() [具体的データ] |
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![]() [その他] |
研究課題名:養豚における減投薬飼養技術の開発
予算区分:県単
研究期間:2003~2007年度
研究担当者:小嶋信雄・山本 禎・松村栄治1・萩原信子1(1ネイチャーズ(株))
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