メトミノストロビン剤と、亜リン酸液肥またはケイ酸資材との併用による褐色米防除効果


[要約]
メトミノストロビン粒剤の出穂20日前施用と亜リン酸液肥の出穂10日後施用は Curvularia 菌、Alternaria 菌による褐色米の発生を、同じくメトミノストロビン粒剤施用とケイ酸資材の最高分けつ期施用は Alternaria 菌による褐色米の発生を抑制する。

[キーワード]褐色米、ケイ酸資材、亜リン酸液肥、メトミノストロビン

[担当]福井農試・生産環境部・病理昆虫研究グループ
[代表連絡先]電話:0776-54-5100
[区分]関東東海北陸農業・北陸・生産環境
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
玄米表面が黒褐色となる褐色米の混入は、米の品質を低下させる要因の一つである。しかし、本病に関与する病原菌の種類が多く、また効果の高い薬剤がないことから、難防除病害とされている。
  そこで、他の病害で使用されている資材の本病に対する防除効果を評価し、今後の防除対策の基礎資料にする。

[成果の内容・特徴]
1. 亜リン酸液肥(0-32-25)の500倍液を出穂10日後に10a当たり100l施用すると、Curvularia 菌、Alternaria 菌による褐色米の発生が少なくなる(図1)。
2. ケイ酸資材を最高分けつ期に10a当たり100㎏施用すると、Curvularia 菌、Alternaria 菌による褐色米の発生が少なくなる(図2)。
3. メトミノストロビン粒剤を出穂20日前に施用すると、Alternaria 菌による褐色米の発生が少なくなる(図3)。
4. メトミノストロビン粒剤施用と穂揃期の亜リン酸液肥施用の体系では、Curvularia 菌、Alternaria 菌による褐色米の発生が少なくなる(図3)。
5. メトミノストロビン粒剤施用と最高分けつ期のケイ酸資材施用の体系では、Alternaria 菌による褐色米の発生が少なくなる(図3)。

[成果の活用面・留意点]
1. 亜リン酸液肥、メトミノストロビン粒剤は変色米(褐色米)で農薬登録されていない。
2. ケイ酸資材には17.0シリカヒドロゲル肥料を使用している。

[具体的データ]
図1 亜リン酸液肥の施用時期と褐
色米発生との関係  図2 ケイ酸資材の施用量と褐色米発生との関係
図3 メトミノストロビン剤と、亜リン酸液肥またはケイ酸資材との併用施用による褐色米の防除効果

[その他]
研究課題名:褐色米の発生防除対策の確立
予算区分:国庫(科学技術振興事業)
研究期間:2006~2008年度
研究担当者:本多範行、古賀博則(石川県大)

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