近紫外線除去フィルムと光反射シートの併用による軟弱野菜の害虫防除
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| [要約] |
コマツナ、ホウレンソウのハウス栽培において、近紫外線除去フィルムの被覆とハウス周囲への光反射シート敷設を組み合わせることにより、ハモグリバエ類、アザミウマ類の防除効果が高まる。 |
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[キーワード]近紫外線除去フィルム、光反射シート、コマツナ、ホウレンソウ、害虫防除 |
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[担当]東京農総研・園芸技術科・野菜研究チーム
[代表連絡先]電話:042-528-0505
[区分]関東東海北陸農業・野菜
[分類]研究・参考 |
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| [背景・ねらい] |
都市農業地域では、農薬をなるべく使わずに品質のよい新鮮野菜を周年的に供給できる生産技術体系を確立することが急務となっている。そこで、物理的手法を活用し、軟弱野菜の総合的な害虫防除と高品質化のための技術開発をはかる。 |
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[成果の内容・特徴] |
| 1. |
コマツナおよびホウレンソウのハウス栽培において、UVA360(360nm以下の波長を除去する近紫外線除去フィルム)を展張し、白色の光反射シートをその周囲に敷設することで(図1)、ハモグリバエ類による吸汁痕、アザミウマ類による葉の萎縮やシルバーリングなどの被害を軽減することができる(図2)。 |
| 2. |
コマツナにおいては、いずれの資材によっても葉数や葉柄内の硝酸濃度への影響は認められないが、UVA360によって草丈が長くなり、光反射シートの敷設によって草丈および地上部重が増加する(表1)。 |
| 3. |
ホウレンソウでは、UVA360による影響は認められず、光反射シートの敷設によって地上部重が増加する(表2)。 |
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[成果の活用面・留意点] |
| 1. |
本成果は、間口3.5m、奥行き11mのパイプハウスを用いた条件で得られたものである。 |
| 2. |
本技術では、チョウ目などの大型昆虫の防除は困難なので、ハウス開閉部に目合い0.8mmの防虫ネットを展張する。また、ハウス内部からの微小害虫の発生を防ぐため、ハウス内土壌の太陽熱消毒を励行する。 |
| 3. |
本技術によるコマツナ、ホウレンソウの生育に対する影響の程度は、ハウスの規模、作付け時期により異なる。 |
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[具体的データ] |
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| [その他] |
研究課題名:新資材等を活用した都市軟弱野菜の省農薬・高品質生産技術の開発
予算区分:実用技術
研究期間:2006~2008年度
研究担当者:野口貴、荒木俊光、海保富士男、上田智子(埼玉農総研)、岩崎泰史(埼玉農総研)、太田友代(埼玉農総研)、河野勉(埼玉県農業支援課)
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