水稲糯品種「ふさのもち」の収穫適期


[要約]
「ふさのもち」の収穫始めの目安は帯緑色籾歩合が20%以下となる時期であり、収穫適期は出穂後の日平均気温の積算が900~1,100℃である。

[キーワード]水稲、水稲糯、ふさのもち、帯緑色籾歩合、収穫適期

[担当]千葉農林総研・生産技術部・水田作研究室
[代表連絡先]電話:043-292-0016
[区分]関東東海北陸農業・関東東海・水田作畑作
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
2007年に千葉県で餅の食味が良好な「ふさのもち」が育成された。玄米品質の安定化を図るため、収穫の適期を明らかにする必要がある。

[成果の内容・特徴]
1. 帯緑色籾歩合が20%以下に低下すると精玄米重が最大となる(図1)。
2. 帯緑色籾歩合20~5%で収穫すると、玄米外観品質は最も良好となる。しかし、帯緑色籾歩合20%以上では未熟粒が、5%以下では着色粒が多くなり玄米外観品質は4以下となる(図2)。
3. 出穂後の日平均気温の積算が900℃で帯緑色歩合は20%、1,100℃で5%となる(図3)。
4. 登熟期間が高温で推移した2010年においても、積算気温900℃で帯緑色籾歩合が20%となった。

[成果の活用面・留意点]
1. 本結果は温暖地における早期栽培で適用できる。
2. 積算気温は、出穂期以降の日平均気温の積算値である。
3. 本結果は、壌土の湿田における標準施肥(基肥窒素4㎏/10a、穂肥窒素3㎏/10a)による。
4. 僅かでも緑色を呈する籾を帯緑色籾とした。

[具体的データ]
  図1 帯緑色籾歩合と精玄米重との関係 図2 帯緑色籾歩合と玄米外観品質との関係
図3 積算日平均気温と帯緑色籾歩合との関係

(大内昭彦、吉野裕一)

[その他]
研究課題名:糯有望系統「千葉糯23号」の安定生産技術の確立
予算区分:県単
研究期間:2006~2009年度
研究担当者:大内昭彦、吉野裕一、在原克之

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