連作に伴うインゲン及び小麦の根活性の低下と生育収量反応


[要約]
 インゲンを連作すると、根部が褐変する。とくに下層位の根活性が低下しりん吸収の低下と収量低下をもたらす。小麦の連作も下層位での根活性の低下とりん、吸収の低下をもたらす。輪作と有効土層の確保は根活性の向上に重要である。
北海道農業試験場・生産環境部・土壌微生物研究室
[連絡先]011-857-9232 
[部会名]生産環境
[専門] 土壌、肥料
[対象] 麦類、豆類
[分類] 研究

[背景・ねらい]
   作物の生育収量を高レベルに保ちつつ土壌の持続的な生産力を維持しうる土壌管理及び栽培管理条件を明らかにするため、表土層厚及び作付体系の異なる圃場において、作物の生育収量及び養分吸収の推移、土壌の養水分動態、土壌生物動態等の相互関係を解析する。

[成果の内容・特徴]

[成果の活用面・留意点]
 本試験は多腐植質黒ボク土における根活性による輪作及び有効土層の評価例として活用できる。収量低下には土壌病害の影響も大きい。

[その他]
研究課題名:畑作物の連作・交互作反応土壌微生物相との関係
予算区分:経常、場特定
研究期間:平成7年(平成5年〜7年)

発表論文等:多段階表土層厚圃場における小麦と菜豆の連作・交互作反応、土肥誌講演要旨集40,41、1995


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