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細断型ロールベーラ-細断トウモロコシが高密度なロールベールに―



特徴
 飼料用トウモロコシの収穫・調製作業が2人ででき、細断したトウモロコシを高密度なロールベールに成形し高品質サイレージに調製できる装置。
 飼料用トウモロコシの収穫・調製作業が2人ですいすい楽々、炎天下でのサイロ詰め重労働から解放、変敗なしの高品質サイレージで乳牛も夏バテ知らず

機械の概要
  1. 細断型ロールベーラは、ハーベスタで収穫した細断トウモロコシをロール状に成形し、ネットを外周に巻き付け、走りながら放出するもの。細断ベール対応ベールラッパは、放出されたロールベールを特殊アームで崩さずに拾い上げ、速やかに密封調製するもの。なお、牧草ベールにも利用できる。
  2. 作業方法は、(1)ワンマン収穫、(2)枕地処理に対応した定置式利用、(3)低馬力トラクタを利用する伴走作業の3通りに対応できる。ワンマン収穫と伴走作業ではノンストップで高能率な作業ができる。
  3. ロールベールは、直径約85cm、重さ約300kg、ロスは約3%で、乾物密度200kg/m3前後の高密度で高品質なサイレージに調製できる。また、貯蔵1年後でも品質劣化しない。
  4. 細断型ロールベーラの作業能率は、30a/h程度(2条刈りハーベスタ使用時)で、所要動力は約15kW。細断ベール対応ベールラッパの作業能率は、20個/h程度(約13a/hに相当)で、22kW以上のトラクタで作業が可能。

メリット
 従来5~6名は必要だった飼料用トウモロコシの収穫調製が、ロールベーラとベールラッパの作業者2名で能率的に可能で可能となり、人手による作業が一切不要となる。また、高密度で安定し保存性のよい高品質サイレージに調製でき、乳牛の体力が低下する夏場でも嗜好性が高く、乳量・乳質を維持することができる。現有のフォレージハーベスタが利用でき、アタッチメントの交換で牧草にも対応できる。

市販年度
平成15年度に市販開始。

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