- [要約]
- 水稲品種「祭り晴」は、「日本晴」熟期の早生品種で耐倒伏性、耐病性に優れる。食味及び品質も「日本晴」より優れるので、本県平坦部向きに奨励品種として採用した。
島根県農業試験場・作物部・作物科
[連絡先]0853-22-6650
[部会名]作物生産
[専 門]育種
[対 象]稲類
[分 類]普及
- [背景・ねらい]
- 本県で栽培されている早生品種は「日本晴」が中心である。しかし、近年良食味品種が相次いで開発され、「日本晴」の市場評価は年々低下してきている。
そのため、食味、収量性、耐病性に優れる早生品種の選定が必要となっている。
[成果の内容・特徴]
- 「日本晴」と比較した「祭り晴」の特性の概要は、以下のとおりである。
- 出穂期は同じで、成熟期は1日遅い早生種である(表1)。
- 稈長は、7cm程度短い中稈品種で、稈が太く耐倒伏性に優れる。また、止葉は直立し、受光態勢が良好である。穂長は1cm程度長い(表1)。
- 穂数は少ない。草型は偏穂重型品種である(表1)。
- 収量性はほぼ同等であるが、中山間部ではやや劣る(表2)。
- 外観品質は良好で「日本晴」を上回る。粒の大きさはやや小さく、千粒重は1g程度小さい(表2)。
- 食味は、「日本晴」を上回り良好である(表3)。
- いもち病耐病性は中で優る。白葉枯病耐病性は中で劣る。穂発芽性はやや難で優る(表1)。
[成果の活用面・留意点]
- 本県平坦部の地力中庸地からやや肥沃地に「日本晴」に替えて導入する。
- 早植え(5月上旬移植)から普通期栽培(5月下旬移植)に適する。
- 疎植は避け、適正な栽植密度(22株/㎡程度)とし穂数確保に努める。また、植え付け本数はやや多めとする。
- 施肥は「日本晴」並とする。
- 白葉枯病に弱いので、常発地での栽培は避ける。
[その他]
研究課題名:水稲奨励品種決定調査
予算区分 :国庫補助
研究期間 :平成8年度(平成5~8年)
研究担当者:月森 弘、福田 誠、高橋眞二
発表論文等:なし
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