- [要約]
- ナス用木台太郎はナス青枯病菌のⅢ、Ⅳ郡菌に高度の抵抗性を示し、夏秋栽培でトルバム・ビガー台ナスと同等の数量が得られる。
岡山県立農業試験場・病虫部、野菜・花部
[連絡先]08695-5-0271
[部会名]近畿中国・生産環境、近畿中国・野菜・花
[専 門]作物病害、育種
[対 象]野菜類
[分 類]普及
- [背景・ねらい]
- 岡山県内のナス産地では最近、促進栽培だけでなく夏秋栽培でもⅣ郡菌が多くなりネ抵抗性台木のトルバム・ビガーやトレロ台ナスに青枯病が多発するようになった。そこで、トルバム・ビガーやトレロ台よりも優れる台木を選定するために、農水省で育成された台太郎(安濃交3)の抵抗性程度と゜夏秋栽培適応性について調べた。
[成果の内容・特徴]
- 台太郎は、岡山県のナス青枯病菌Ⅲ、Ⅳ郡菌、奈良県のⅣ郡菌に対して、いずれも抵抗性を示す。(表1)
- 農試内のⅢ 、Ⅳ郡菌汚染圃場で、台太郎は対照のヒラナスあるいはトレロに比べていずれも発病が少なく、高い抵抗性を示す。(表2)
- 夏秋栽培での台太郎台はトルバム・ビガー台に比べて、上物収量はほぼ同等で、上物率は高い(表3)。
- 以上の結果、台太郎は青枯病菌Ⅲ、Ⅳ郡菌が分布する圃場で抵抗性台木として有望であり、夏秋栽培に用いることができる。
[成果の活用面・留意点]
- 台太郎に接ぎ木しても青枯病が発生する場合があり、病原細菌の系統や菌密度に留意し、他の防除法と組み合わせた総合防除に努める。
[その他]
研究課題名:環境保全型土壌病害虫防除技術の確立、野菜系統適応性検定試験
予算区分 :国補
研究期間 :平成5年~平成7年
研究担当者:伊達寛敬、飛川光治
発表論文等:なし
目次へ戻る