- [要約]
- 計量・袋詰め等の出荷調製作業の外部に委託すれば栽培面積を1.4倍に規模拡大できる。過去5年間のみず菜・壬生菜の平均単価98円~123円/袋の場合、委託費用を12.4円~19.5円/袋以下にすれば農家の所得は向上する。
京都府農業総合研究所・経営普及部
[連絡先]0771-22-0425
[部会名]営農、総合研究
[専 門]経営
[対 象]葉 茎 菜 類
[分 類]指 導
- [背景・ねらい]
- みず菜・壬生菜などの軟弱野菜栽培では、収穫・出荷調製作業に要する労力不足が産地規模拡大の阻害要因になっている。収穫・出荷調製作業の機械化も遅れているため、出荷調製作業を分離して外部委託した場合の農家の所得について試算した。
[成果の内容・特徴]
- みず菜・壬生菜農家の平均的な栽培面積は10a、1戸当たりの出荷数量は1日100袋程度(1袋200g)で、これに要する作業労働時間は収穫(根切り、下葉取りを含む)が2時間30分、計量・袋詰めが1時間40分である。また、年間作業労働時間に占める割合も収穫・出荷調製作業が全作業の52%、計量・袋詰め作業が全作業の20%である。
- 出荷調製作業を自家労力で行うときの収益性の調査結果をもとに試算した。計量・袋詰め作業を外部委託すると、栽培面積が同じなら外部委託費用分だけ農家の所得が低下するので、それを補うためには規模拡大が必要である。計量・袋詰めを外部委託してその作業時間分を収穫作業に充てるならば年間延べ栽培面積を1.4倍に拡大することができる。
- 産地の平均的な農作業労賃は700円/時、手作業の場合の袋詰めの作業効率は60袋/時であるので、委託費用(労賃分)は11.7円/袋となる。外部委託により栽培面積を1.4倍にしたとき、過去5年間のみず菜・壬生菜の平均単価98円~123円の場合、委託費用は12.4円~19.5円/袋以下なら所得は向上する。
[成果の活用面・留意点]
- 外部委託費用の金額設定や出荷調製施設の設置・運営計画の参考資料となる。
[その他]
研究課題名:中山間地域の特性を生かした基幹野菜の高品質周年、軽作業化生産技術
予算区分 :地域基幹
研究期間 :平成8年度(平成6~10年)
研究担当者:浦野 桂子
発表論文等:なし
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