押圧の応力緩和係数によるメロンの非破壊熟度評価法


[要約]
メロンの花落ち部を変形させたとき生じる応力は時間と共に緩和する。この応力緩和係数は果実の熟度と相関が高く、メロンの熟度の非破壊評価が可能。応力緩和係数の測定装置を作成。この装置によると測定は数秒で可能。選果ラインへの組み込み容易である。
 山口県農業試験場・園芸部・農産加工研究室
[連絡先]0839-27-0728
[部会名]流通利用
[専 門]加工利用
[対 象]メロン
[分 類]普及

[背景・ねらい]
 メロンは追熟して食べる果実なので、販売時に熟度に関する情報が付加されると商品価値が高まる。今までに打音の減衰率、伝達速度、果皮色などによる非破壊熟度評価法が検討されているが実用化には至っていない。いずれも計測法が複雑で測定時間も多く要しているなどの欠点があるので、現場の選果ラインで実用化できる迅速な熟度を非破壊評価する方法の確立を図る。

[成果の内容・特徴]

  1. 応力緩和係数を測定する装置は、駆動部分のエアシリンダ-と歪みゲ-ジによる圧力センサ-を組み合わせ作成した(図1)
  2. メロンの花落ち部分を3mmほど押し込んだときの応力は時間と共に減少する(図2)。経過時間をX軸とし応力の微分値をY軸にとると、応力の変化はエアシリンダ-の動きに伴う大きな極大値と最大応力を経過後の応力の緩和課程が認められる。
  3. 応力緩和課程の応力の微分値を応力緩和係数として、果実熟度との相関を求めると、測定開始から2秒後に熟度との相関がもっとも高くなる値がえられる(図3)。この値を使って熟度を予測する(図4)

[成果の活用面・留意点]

 デジタル計測で技術開発のための研究を進めてきたが、実用機は、歪みアンプからのアナログ出力をコンデンサ-を通して得られる微分値電圧を計測することで評価することが可能。ラインなどに組み込む実用装置は、アナログで動くため、コンパクトで迅速で廉価な装置に製作可能。

[その他]
 研究課題名:内部品質を重視した地域農産物及びその加工品の非破壊品質判定技術の開発
 予算区分  :地域重要新技術開発事業
 研究期間  :平成8年度(平成6~8年)
 研究担当者:吉松敬祐
 発表論文等:なし

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