- [要約]
- 黒大豆のエダマメ栽培においては、「紫ずきん」では9月下旬から10月上旬、「新丹波黒」では10月中旬から10月下旬の収穫となる。両品種の栽培を組み合わせることにより、9月下旬から10月下旬までの約1ヶ月に渡って連続出荷が可能となる。
京都府農業総合研究所・栽培部
[連絡先]0771-22-0424
[部会名]野菜・花き(野菜)
[専 門]栽培
[対 象]果菜類
[分 類]普及
- [背景・ねらい]
- 黒大豆のエダマメは、普通大豆のエダマメに比べて粒が極めて大きく、食味も良好で、消費量が年々増加している。しかし、府内の主要品種である「新丹波黒」のエダマメは、一般に6月上旬に播種すると、10月10日過ぎの約1週間という短期間しか出荷できない欠点がある。そこで、早熟性の黒大豆のエダマメ用新品種「紫ずきん」と「新丹波黒」の栽培を組み合わせることにより、黒大豆のエダマメの連続出荷栽培を検討した。
[成果の内容・特徴]
- 「紫ずきん」は、5月中旬に播種すると9月下旬から収穫でき、「新丹波黒」と同等ないしはやや上回る収量を上げ、品質も良く、早期収穫に適応できる(表1)。
- 「紫ずきん」と「新丹波黒」は上莢率は高いが、3粒莢の率は低く1粒莢と2粒莢の率がほとんどを占める(表2)。
- 6月上旬の播種では、「新丹波黒」は10月中旬から、「紫ずきん」はこれより20日程度早くから収穫でき、10月上旬頃までが収穫時期となる(表1)。
- これらのことから、「紫ずきん」と「新丹波黒」の栽培を組み合わせることにより、良質の黒大豆のエダマメが9月下旬から10月下旬まで連続出荷できる(図1)。
[成果の活用面・留意点]
- 早期の播種では、アブラムシによるウイルス感染の被害が多いため注意が必要である。
- 「紫ずきん」はエダマメ用品種であるので、子実(煮豆)用としては栽培しない。
[その他]
研究課題名:黒大豆エダマメの作期拡大
予算区分 :府単
研究期間 :平成8年度(平成6~8年)
研究担当者:岩本孝幸
発表論文等:なし
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