- [要約]
- 大型完熟ピーマン栽培はビニールハウスでロックウール栽培システムを使用することにより半促成栽培及び抑制栽培の年二作の作型で、適切な品種選択をすると、年間約 8tの収穫が可能である。
京都府山城園芸研究所
[連絡先]0774-62-0048
[部会名]野菜・花き(野菜)
[専 門]栽培
[対 象]果菜類
[分 類]普及
- [背景・ねらい]
- 完熟果を利用する生食、調理兼用品種の大型完熟ピーマンは、収穫量、品質とも国産品は輸入品に及ばず、経営的に成り立ちにくい品目である。そこで、草勢の維持が容易な養液循環型ロックウール栽培で品種選定を中心に栽培技術の検討を行う。
[成果の内容・特徴]
- 養液循環型のロックウール栽培による大型完熟ピーマン栽培は、生理障害、病害等もなく順調に生育する。
- 1月8日播種3月21日定植の半促成栽培では、品種 Orange Grande を使用することにより高温下でも尻腐れ、日焼け、変形果、色むらが少なく品質良好で、76日間の収穫で10a当たり3.8tの収穫が可能である。
- 6月11日播種8月16日定植の抑制栽培では、品種 Elisa 及び Camelot を使用することにより低温下(最低気温15℃)で変形果が少なく品質良好で、50日間の短期間収穫で10a当たり4tの収穫が可能である(図1、図2)(ただし、これら品種は収穫始めが他品種より遅く晩生である。)
- 栽培体系
[成果の活用面・留意点]
- 盛夏期の収穫は困難なので、半促成栽培は、当試験より前進させ、11月下旬播種とし増収を計る。
- 大型の果実が一度に着果する性質を持っているので長期間安定して収穫するために、摘果が必要である。
- 高温下の栽培は、尻腐れ、日焼け、変形果等の障害が多く発生し、収穫量が落ち込むので遮光、養液の長時間給液を行う。
- 最低気温が15℃以下になると、果実の変形、収量の低下の恐れがある。
[その他]
研究課題名:パプリカ(ジャンボピーマン)のロックウール栽培技術の確立
予算区分 :府単
研究期間 :平成8年度(平成7~8年)
研究担当者:三村裕
発表論文等:なし
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