- [要約]
- キャベツセル成型苗播種時に、肥効調節型肥料を種子直下に施用しても発芽率は低下しない。セル成型苗の生育は良好であり、肥効調節型肥料の安定施用と育苗時の追肥作業の省力化が可能である。
大阪府立農林技術センター・栽培部・野菜花き室
[連絡先]0729-58-6551
[部会名]野菜・花き(野菜)、総合研究
[専 門]栽培
[対 象]葉茎菜類
[分 類]指導
- [背景・ねらい]
- キャベツセル成型苗育苗の安定化と育苗時の追肥作業の省力化のため、肥効調節型肥料の利用が検討されている。しかし、少量の肥効調節型肥料を多量の培養土に混和するため、1セル当たりの施用量が不均一となる可能性がある。そこで、播種板を利用した肥効調節型肥料の種子直下への安定施用について検討する。
[成果の内容・特徴]
- セルトレイに培養土を充填し鎮圧した後、コート種子用播種板により肥効調節型肥料をコート種子播種と同じ要領で施用する。施用後、コート種子を播種し覆土を行う(図1)。
- 肥効調節型肥料のセル当たりの施用量は安定しており、平均0.047±0.008g/セル(培養土1L当たり約1.8g)である(図2)。
- 溶出パターンの異なるいずれの肥効調節型肥料(マイクロロング40、70及び100)においても、発芽率は低下せず、種子直下の施用による発芽不良は認められない(表1)。
- 発芽後の生育は良好であり、追肥の必要はなかった。しかし、マイクロロング100の施用では、育苗後期に生育遅延が認められた。今回の施用量では、マイクロロング40及び70の施用が適していると考えられる(図3)。
[成果の活用面・留意点]
- コート種子を利用する。
- 播種直後は、種子が覆土から露出するような激しい潅水は行わない。
- 施肥板を自作することにより、セル当たりの施肥量は調節可能である。
[その他]
研究課題名:機械化による都市近郊高度土地利用型野菜生産技術体系の確立
予算区分 :地域基幹農業技術
研究期間 :平成8年度(平成6~10年)
研究担当者:鈴木敏征
発表論文等:なし
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