トルコギキョウの年内(11~12月)出荷におけるアルミ蒸着フィルム利用効果


[要約]
トルコゴキョウの年内(11~12月)出荷作型において、マルチ資材の違いが生育開花に及ぼす影響を調査したところ、アルミ蒸着フィルムをマルチングすることで、白黒ダブルマルチに比べ、切り花長、切り花重及び有効花数の増加に効果があった。
 京都府山城園芸研究所
[連絡先]0774-62-0048
[部会名]野菜・花き
[専 門]栽培
[対 象]花き類
[分 類]指導

[背景・ねらい]
 トルコギキョウの年内(11~12月)出荷を目指した切り花生産では、育苗期の高温によるロゼット化及び定植期の高温による着花節位の著しい低下により、高品質の切り花生産が他の時期に比べて極めて困難な状況にある。そこで、アルミ蒸着フィルムをマルチ資材として利用することによって品質向上に効果があるのか検討した。

[成果の内容・特徴]

  1. アルミ蒸着フィルムをマルチ資材として利用することにより、白黒ダブルマルチに比べ供試したすべての品種で切り花長が増加し、切り花重と有効花数は1品種以外は増加し、全体として切り花品質の向上に効果がある(表1)
  2. アルミ蒸着フィルムをマルチ資材として利用することにより、採花日が早くなる(表1)
  3. 第1花着花節位の上昇には効果が認められず、切り花長の増加は節間の伸長によるものと考えられる(図1)
  4. 地表下5cmの最低・最高温度を測定したところ、高温期にはマルチ資材の違いによる影響は認められなかったが、9月中旬以降の低温期はアルミ蒸着フィルムの方がやや高めに推移した(図2)

[成果の活用面・留意点]

  1. 本試験では定植を8月6日に行ったが、昨年度までの試験結果から京都府南部における同作型の定植適期は8月中旬と考えられる。
  2. 本情報では、育苗期の潅水方法が腰水潅水の場合の結果のみを示している。ミスト潅水の場合、ほぼ同様の結果を示したが、採花日は必ずしも早くならない。

[その他]
 研究課題名:トルコギキョウの生産安定技術の確立
 予算区分 :府単
 研究期間 :平成8年度(平成8~9年)
 研究担当者:土橋 豊
 発表論文等:なし

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