- [要約]
- シネラリアを6㎝鉢に小型化するには、ダミノジット剤の200倍茎葉散布処理が薬害の発生もなく有効である。また、用土への赤玉土または鹿沼土の混合とベントナイトの混入により草丈等を抑制することが可能である。
奈良県農業試験場・栽培技術担当・花き栽培チーム
[連絡先]07442-2-6201
[部会名]野菜・花き(花き)
[専 門]栽 培
[対 象]花き類
[分 類]研究
- [背景・ねらい]
- 消費者の購買意識が多様化する中、鉢花生産においてもオリジナル製品を生み出すことが求められている。そこで、従来、直径15cm以上の鉢で栽培していた鉢花を、直径7.5cm以下の小鉢で栽培することにより小型化し、商品化していくことを目標とした。
鉢花の小型化生産は県内で多数を占める中・小規模の鉢花生産者にとって比較的応用が容易で、生産・消費の両面で優位性があるため、鉢花の新たな需要の開拓にもつながることと思われる。
本試験ではシネラリアを用いて小型化のための栽培管理・根圏管理等の生育制御法を解明する。
[成果の内容・特徴]
- ヒドロキシイソキサゾール剤での処理区を除き、各種薬剤処理により草丈、株幅ともに抑制された。また、ダミノジット剤処理区では薬害もなく質的に優れていた。(表1)
- 赤玉土、鹿沼土、山砂を各等量に混合、あるいはベントナイトを10g/L 混入すると、いずれの区でも標準用土に比べ草丈が抑制された。一方、花数は減少傾向を示した。(表2)
- 山砂50%混合区とベントナイト10g/L 混入区では株幅、花径ともに標準用土区よりも小さくなったが、黄化葉数はわずかに増加傾向を示した。(表2)
- 山砂50%混合区を除き、いずれの区においても標準用土区より開花期が早まる傾向が見られた。(図1)
[成果の活用面・留意点]
- 大量生産を行う場合はマットまたはエブ・アンド・フローによる灌水が望ましいが、乾燥気味に管理した方が小型化に有効であると思われる。
- 小型化の条件として、温度、水分、光質等も重要な要因として考えられるので、今後の研究課題として取りあげ、技術の組立を行う予定である。
- ダミノジット剤等の矮化剤については、今後登録拡大が望まれる。併せて、矮化剤を使用せずに小型化できる方法について検討中である。
[その他]
研究課題名:鉢花の小型化による生育制御技術の開発と産品化
予 算 区分:県単
研 究 期間:平成8年度(平成8年~10年)
研究担当者:前田茂一、佐々木茂
発表論文等:なし
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