年次的な気象条件の違いがトルコギキョウの開花期と切り花品質に及ぼす影響


[要約]
春まき作型において、夏季の温度条件が極端に異なる年で生育を比較すると、高温年は低温・寡日照年に比べ開花期が10日程度早まる。また、花数は多くなるが切り花長は短く、全体に細くボリューム感に欠ける切り花になる。
  鳥取県園芸試験場  花き研究室
[連絡先]0858-37-4211
[部会名]野菜・花き
[専 門]栽培
[対 象]花き類
[分 類]研究

[背景・ねらい]
 トルコギキョウの開花は、生育期、開花期の気象条件により年次変動があることが知られている。そこで、気象条件が極端に異なる平成5年と平成6年について、春まき作型における開花期、切り花品質を比較検討した結果、以下のことが明らかになった。

[成果の内容・特徴]

  1. 気象経過:平成 5年は、 4月上旬~中旬にかけて一時的に冷え込み、下旬には回復したものの、以降 9月上旬まで低温・寡日照で経過し、平均気温は平年に比べ 1℃~ 6℃程度低かった。平成 6年は、4月以降は 6月中旬にやや低かった以外は高温で経過し、平年に比べて最高気温は 3℃~ 6℃、平均気温も 2℃から高いときで 5℃以上高かった。(図1)
  2. 定植から開花までの生育期間中、高温で経過した平成 6年は、同様に生育期間中低温・寡日照で経過した平成 5年に比べ、開花期が10日程度早まる。(表1)
  3. 低温で経過した年は、切り花重及び切り花長が長くなるが花数は少なくなる。これに対して、高温で経過した年は花数は多くなるが、切り花重、切り花長とも小さくなり、全体的に細く、ボリューム感に欠ける切り花になる。

[成果の活用面・留意点]

栽培地は標高 30mである。

[その他]
 研究課題名:  切り花生産技術確立試験
 予算区分  :  県単
 研究期間  :  平成5~6年度(平成2~6年)
 研究担当者:  鷹見敏彦、齊藤  哲
 発表論文等:  なし

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