- [要約]
- イキシア球根の休眠は30℃の高温で4週間処理すると打破される。休眠の打破された球根の発根・発芽の高温限界は20℃である。
岡山県立農業試験場 野菜・花部
[連絡先]08695-5-0271
[部会名]野菜・花き(花き)
[専 門]栽培
[対 象]イキシア
[分 類]研究
- [背景・ねらい]
- イキシアは4月上旬~5月上旬に開花するが、それより早く出荷するためには休眠を早く破る必要がある。そこで、高温(30℃)処理が休眠打破に及ぼす効果、および休眠が破れた球根の発根・発芽が可能な高温限界を検討する。
[成果の内容・特徴]
- 5月1日に‘ジャイアント’の球根を掘上げて、日陰で1週間風乾後、5月8日から30℃の恒温器内で0、4、6、8、10週間、乾式の高温処理を行った。処理後は、18℃の恒温器に移した。
イキシア球根の休眠は30℃の高温に4週間以上遭遇すると打破される(図1)。
高温処理開始10週間後頃に根原基突起が形成されるが、形成期が高温下では、その形成が抑制され、涼温になると2週間後に根原基突起が形成される(図1)。
- 5月1日に掘上げ、休眠打破した‘ジャイアント’の球根を、8月29日から15、20、25、30℃の恒温器内で吸水させ、芽出しした。
休眠が破れた球根の発根・発芽は25℃では軽度ではあるが抑制され、適温は20℃以下である。なお、適温下におかれた球根は2週間で発根・発芽する(図2)。
[成果の活用面・留意点]
- 30℃の高温処理を4週間以上行って完全に休眠を打破させる必要がある。
- 高温処理後ははできるだけ涼しい場所に移す。
[その他]
研究課題名:有望花き類の長期良品生産技術の確立
予算区分 :県単
研究期間 :平成7年度(平成5年~7年)
研究担当者:小鹿綾子・石井靖子
発表論文等:なし
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